102-81~85 解説一覧


81

「患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること」を意味するのはどれか。1つ選べ。

 

1 アドヒアランス

2 インフォームド・コンセント

3 カウンセリング

4 クリニカルパス

5 コンプライアンス



選択肢 1 は、正しい記述です。



選択肢 2 ですが

インフォームド・コンセントとは

十分な説明を受け、納得して治療方針に同意する、ということです。



選択肢 3 ですが

カウンセリングとは

相談援助のことです。

悩みや問題を抱える依頼者に対し、専門的な立場から話を聞き、場合によっては助言、指導などを行うことです。



選択肢 4 ですが

クリニカルパスとは

医療スタッフ共通の診療スケジュール表のことです。



選択肢 5 ですが

コンプライアンスとは

決まりごとに対する迎合性のことです。


服薬コンプライアンスという言葉がよく使われています。

服薬規定(用法、用量等)を適切に守ること を

服薬コンプライアンスがよい 等と表します。



以上より、正解は 1 です。





類題 

100-90

101-71






82

医療機関や薬局において血液凝固因子製剤を取扱う際の留意点として、関連法規に記載のないのはどれか。1つ選べ。

 

1 他のものと区別し、鍵のかかる金庫に保管する。

2 使用に関する適切な説明を行い、患者の理解を得るように努める。

3 患者ごとに使用記録を作成する。

4 作成した使用記録を20年間保管する。

5 本剤に由来すると疑われる感染症に関する情報を厚生労働省に報告する。



血液凝固因子製剤は

特定生物由来製品です。


医療機関等では

使用記録を 20 年間保存義務があります。

これは、感染症などが万が一発生した場合に、適切な情報収集を可能にするためです。



選択肢 1 ですが

病院実習などで、血液製剤も普通の棚に入っていることを思い出せれば

明らかに誤りであると判断できたのではないでしょうか。



選択肢 2 ~ 5  は、正しい記述です。



特定生物由来製品を使用する際には

1:患者(または家族)への適切な説明

2:使用記録の作成

3:感染症等がもし発生した時に、情報の報告 が義務付けられています。


ちなみに

患者への適切な説明は

薬機法(改正薬事法) 第68条の二十一 に規定されています。


また、記録については

同法 第68条の二十二 第3項 に規定されています。



以上より、正解は 1 です。






83

薬袋に記載する事項として必須なのはどれか。1つ選べ。

 

1 処方医名

2 処方箋発行日

3 薬品名

4 使用上の注意

5 調剤年月日


実習や、自分が受け取る薬袋について
思い出すと判断できたのではないかと思います。


薬剤師法25条によれば

調剤した薬剤の被包(藥袋)には

氏名、用法、用量の記載が必要です。


更に、省令で定める事項として

調剤年月日、調剤した薬剤師の氏名、調剤した薬局又は医療機関の名称と所在地 の記載が必要です。



以上より、正解は 5 です。






84

妊婦への投与が禁忌である医薬品はどれか。1つ選べ。

 

1 アセトアミノフェン

2 インスリン

3 炭酸リチウム

4 プレドニゾロン

5 へパリンナトリウム



本問はすぐにリチウムではないかと

考えたいところです。

後はインスリンで悩んだかもしれません。


それぞれの薬の「キレのよさ」について

大雑把なイメージを受験生各自は持っていると思います。


キレのいい薬はリスクも高く

妊婦には禁忌ではないか・・・。と考えた時に

TDM 対象薬である点などから

リチウムが一番正しそうに見えるのではないでしょうか。



ちなみに

インスリンは妊婦に禁忌ではありませんが

患者のインスリン需要量が変わりやすく注意が必要です。


一般的には、妊娠初期に、需要量は減少します。

つわりとか考えると想像しやすいかもしれません。

(食べない→あんまりインスリンいらないのでは?

ということです。)


ただし、あまりつわりがない人もいるし

あくまで一般的傾向であることに注意が必要です。


そして

妊娠中期、後期にはインスリン需要量が増加する傾向にあります。



その他妊婦で禁忌といえば

NSAIDs。ACE阻害薬などがあります。


降圧薬も

多くのCa拮抗薬などが禁忌になります。

妊娠高血圧には、どうするのかと連想するかもしれません。

ガイドラインが出ており、メチルドパなどが用いられます。


スタチンも禁忌。


色々制限のあるワーファリンも、妊娠中禁忌の代表例です。

ちなみに、ヘパリンは禁忌ではありません。

本問の演習を通じ
妊婦に使用してはいけない薬について
自分なりにまとめるきっかけになるとよいのではないでしょうか。


以上より、正解は 3 です。





85

医療用医薬品としてすでに使われている有効成分が転用された要指導医薬品及び一般用医薬品を何というか。1つ選べ。

 

1 指定薬物

2 ジェネリック医薬品

3 オーファンドラッグ

4 スイッチOTC

5 ダイレクトOTC



指定薬物とは

中枢神経系の興奮や抑制、幻覚作用を有する蓋然性が高く

人に使用されると保健衛生上の危害発生のおそれがある物として

厚生労働大臣が、薬事・食品衛生審議会の意見を聴き、指定するものです。



ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは

先発医薬品の特許が切れた後に発売される

先発医薬品と同等と評価された医薬品のことです。



オーファンドラッグとは

治療法が確立されていないが、患者数が少なく採算が取れないため

企業が開発に取り組みづらい薬のことです。

希少疾病(きしょうしっぺい)用医薬品とも呼ばれます。



スイッチOTCとは

もともと医療用医薬品だったものが

市販されるようになった医薬品のことです。

代表例は、ガスター10、アレジオン などです。



ダイレクト OTC とは

開発して、医療用医薬品を経ず、いきなり市販されるようになった医薬品のことです。

代表例は、リアップ、アンチスタックス などです。




以上より、正解は 4 です。