5) 代表的な血液および血液凝固検査





代表的な血液検査は
赤血球数(RBC:red blood cell count)、ヘモグロビン(Hb:hemoglobin)量
ヘマトクリット(Ht:hematocrit)値、赤血球恒数、白血球数(WBC:white blood cell count)
血小板数(PL:platelet count)、プロトロンビン(PT:prothrombin time)時間です。


RBCは
血液中の赤血球の数を調べる検査です。


基準値は
RBC (男性):440~560×104/μL
RBC (女性):380~520×104/μL
です。

Hb 量は
血液中のヘモグロビンという
赤血球中の大部分を占める色素の量を調べる検査です。
ヘモグロビン量を調べることで
貧血の種類や性質を判別することができます。


基準値は
Hb 量(男性):12.0~16.2 g/dL
Hb 量(女性):11.4~14.7 g/dL
です。


Ht 値は
血液中に占める血球の体積(ほぼ赤血球の体積)の割合を調べる検査です。
RBC、Hbと合わせて
貧血の種類や性質の判断に用いられる検査値です。


基準値は
Ht 値(男性):42~45 %
Ht 値(女性):38~42 %
です。


赤血球恒数とは
RBC 、Hb 、Ht の相互関係を表す値で
RBC 、Hb 、Ht の値を用いて計算されます。

具体的には
平均赤血球容積(MCV:Mean Corpuscular Volume)
平均赤血球色素量(MCH:mean corpuscular hemogulobin)
平均赤血球色素濃度(MCHC:mean corpusculra hemoglobin concentoration)
という値です。


MCV =(Ht / RBC)×10
MCH =(Hb / RBC)×10
MCHC = MCH / MCV = Hb / Ht × 100 です。


MCV →低いと小血球性貧血
MCHC →低いと低色素性貧血
と分類されます。


白血球数は
血液中の白血球数を調べる検査です。
白血球数を調べることにより
病原菌の感染の有無などを知ることができます。


基準値は
WBC (成人):4000~10000/μL
です。
※ 4000以下が白血球減少症
※ 好中球500以下が無顆粒球症


白血球と一言でいいましたが
白血球とは顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)
単球、リンパ球の総称です。
それぞれに固有の役割が存在します。
白血球におけるこれらの割合は白血球百分率といいます。


基準値は
好中球:40~60%
好酸球:0~9.5%
リンパ球:10~50%
単球:0~12%
です。



血小板数は
血液中の血小板数を調べる検査です。
出血傾向を知ることができます。


基準値は
PL:15~40×104/μL
※10万以下が血小板減少症
です。


プロトロンビン時間(PT)は
血液に Ca2+と、組織トロンボプラスチンを添加し
フィブリンが作出するまでの時間を測定する検査です。

イメージとしては
血を採って、試薬を加えて、固まるまでの時間を測るという検査です。
血液凝固系の異常を検査する方法です。


基準値は
PT:10~14秒
です。


代表的な血液検査の種類と基準値をまとめると
以下の表になります。