6) 代表的な内分泌・代謝疾患に関する検査




代表的な内分泌・代謝疾患に関する検査は
甲状腺ホルモン(FT
3、FT4、TSH)
コレステロール、中性脂肪
尿酸、血糖、HbA1cです。


甲状腺の機能を評価するために検査されるのが
甲状腺ホルモンと呼ばれる
FT3、FT4TSH という3つのホルモンです。

FT3、FT4は、血中で遊離している(F:free )T3、Tの量です。
TSH とは、T3,T4の分泌を促進させるホルモンで
脳下垂体から分泌されるホルモンです。


基準値は
FT
3:2.1~3.8pg/mL
FT
4:0.9~1.6ng/dL
TSH:0.6~4.1μIU/mL
です。

単位から
極めて微量なホルモンであることが伺えるかと思います。
FT3、FTが高いと、甲状腺機能亢進症
FT3、FTが低いと、甲状腺機能低下症
です。


血中の脂質に関して評価するために検査されるのが
コレステロールと中性脂肪です。

コレステロール(cho)は血中において
タンパク質と結合した
リポタンパク質と呼ばれる形で存在しています。

このリポタンパク質における
コレステロールの比率により
LDL コレステロール(LDL-cho)
HDL コレステロール(HDL-cho)と分類されます。


中性脂肪(TG)も
血中で単独で存在するわけではなく
リポタンパク質として存在しています。


基準値は
LDL-cho:140mg/dL未満
HDL-cho:40mg/dL以上
TG:30~150mg/dL
です。


LDL-cho は
別名悪玉コレステロールとよばれます。
これは、LDL-choの役割が
コレステロールを肝臓から全身へと運ぶという役割
であることに由来しています。

すなわち
全身の血管にコレステロールを
運んでいくコレステロールであるため
悪玉と呼ばれているのです。

とはいえ、注意すべきは
全身にとってコレステロールは
本来必要な物質であるということです。

悪玉と呼ばれますが
過剰な時に問題になるだけである
ということに留意が必要です。


又、HDL-cho は
別名善玉コレステロールとよばれます。
これは、HDL-choの役割が
コレステロールを全身から肝臓へ運ぶ
という役割であることに由来しています。

すなわち
全身からコレステロールをとりさってくれるため
善玉と呼ばれているのです。



尿酸は、プリン体の最終代謝産物です。
尿酸値を測定することにより、痛風や合併症の危険性を評価します。

基準値は
尿酸(男性):3.5~7.5mg/dL
尿酸(女性):2.5~6.0mg/dL
です。

男女差がある理由は
女性ホルモンが腎臓からの尿酸の排泄を促すためです。
7mg/dLを超えると
尿酸結晶が血中において析出しやすくなるので注意が必要です。



血糖値は、血液内のグルコース濃度のことです。
食事や運動により、容易に変動します。
HbA1cは、過去1~2ヶ月の推定平均血糖値を反映した値です。

以下の①~④のいずれか一つで糖尿病型です。
又、①~③のいずれかと、④が確認された時は、糖尿病と診断されます。

① 早朝空腹時血糖値126mg/dL以上
② 75g OGTT (Oral glucose tolerance test)で 2 時間値 200mg / dL以上
③ 随時血糖値 200mg/dL以上 
④ HbA1c(JDS値:Japan Diabetes Society 値)が6.1%以上
(国際基準値では、6.5%以上)