2) 腎不全の病態生理、治療薬、注意点





腎不全とは、腎臓機能が低下した状態です。
腎不全の原因は、薬の副作用、脱水、ショック、糖尿病、高血圧などです。

腎不全は急性腎不全と慢性腎不全に分類されます。
圧倒的に慢性腎不全の方が多いです。


急性腎不全とは、腎機能が急激に(数時間から数週間程度のうちに)低下することです。
恒常性維持障害がおきます。

急性腎不全は、どこの機能が低下したかにより
腎前性、腎性、腎後性の3つに分類されます。


腎前性急性腎不全とは、脱水や大出血といった理由により
腎臓によりろ過される以前の部分における
腎血流量の急激な低下が原因である急性腎不全のことです。


腎性急性腎不全とは、腎臓自体の障害により
ろ過機能が低下してしまうことによる腎不全のことです。
原因としては、シクロスポリン、NSAIDs、アミノグリコシド、シスプラチンなどの
腎排泄型薬剤の副作用などがあります。


腎後性急性腎不全とは、ろ過されてから尿道までのどこかに閉塞があり
尿が滞って排泄されないことによる腎不全のことです。
原因としては、前立腺肥大症、尿路結石などがあります。


治療には、利尿薬や、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどを用います。
これらの薬により、無機イオンのバランスを整えます。



慢性腎不全とは、数ヶ月から数十年にわたる腎機能の低下のことです。

GFR(glomerular filtration rate:糸球体濾過量)の低下により
第I期~第Ⅳ期にまで分類されます。

原因は様々で、高血圧、糖尿病などが代表的な原因です。

治療には、原則として急性腎不全と同様の薬物療法が行われます。
又、末期になると、腎臓透析を行います。