2) 統合失調症の病態生理、治療薬、注意点


統合失調症とは、特徴的な思考・自我・感情・人格障害を伴う内因性精神疾患です。
主に青年期に好発し、生涯有病率は約1%です。原因は不明ですが、ドパミン及びグルタミン酸といった神経伝達物質が関与していると考えられています。

症状は大きく陽性症状と陰性症状に分類されます。
陽性症状とは、幻覚や妄想です。
陰性症状とは、自閉や感情の平坦化です。
患者本人には病識が無い事が多いという特徴があります。



抗精神病薬の注意すべき副作用として、パーキンソン症候群、悪性症候群、ジスキネジア、ジストニア、アカシジア、高プロラクチン血症があります。

パーキンソン症候群は、パーキンソン病と同様の症状が現れる副作用です。
抗コリン薬が副作用の軽減に用いられます。

悪性症候群とは、高熱、意識障害、振戦・筋固縮といった錐体外路症状を伴う思い副作用の総称です。38.5℃以上の熱が出たら、特に注意が必要です。
悪性症候群の治療薬としては、ダントロレン、ブロモクリプチンが用いられます。

ジスキネジアとは、不随意運動の総称です。

ジストニアとは、不随意の筋肉硬直です。

アカシジアとは、じっとしているのが耐えられなくなる副作用です。
(「じっとしている」というのが、人にとっては不自然な行動であり、不自然であるがゆえにその動作の調節機構が存在し、それはドパミン作動性神経により調節されていることが示唆されます。)

高プロラクチン血症とは、脳下垂体から分泌されるプロラクチンが異常に分泌されることにより、無月経や女性化乳房などがおきる副作用です。(案外放置される副作用。相対的に、問題と考えられないことがあるっぽい。セロクエルが圧倒的にこの副作用をおこさないらしい。)






前の項目へ      目次へ      次の項目へ