3) うつ病、躁うつ病の病態生理、治療薬、注意点


うつ病性障害とは、日常的な役割を果たすのに支障をきたすほどの強い悲しみを感じていたり、活動に対する興味や喜びが低下している状態です。双極性障害は、気分が高揚する状態と、そうでない状態を繰り返す状態です。

うつ病性障害は、うつ状態を周期的に繰り返す大うつ病性障害と、軽症のうつ状態を周期的に繰り返す気分変調性障害に分類されます。双極性障害は、躁状態とうつ状態を交互に繰り返す双極Ⅰ型障害、軽症躁状態を周期的に繰り返す双極Ⅱ型障害、軽症型の気分循環性障害に分類されます。

モノアミン仮説、受容体仮説などの要因が考えられています。インターフェロンなどに関して、副作用として薬剤性気分障害が知られています。

症状は、大きく精神症状と身体症状に分類されます。
気分がうつ病性障害では、抑うつ気分、躁状態では高揚します。また、うつ状態において、思考障害、自殺念慮などが見られる一方、躁状態では、観念奔逸、楽天敵、自我感情の亢進などが見られます。
身体症状としては、睡眠障害や、食欲、性欲の変化等が見られます。


うつ病性障害の治療薬として、 SSRI,SNRI が第一選択薬となっています。副作用として、セロトニン症候群に注意が必要です。セロトニン症候群とは、脳内セロトニン機能の亢進に伴う、不安、筋固縮、発熱、手足の自動運動などが主症状として現れる症候群のことです。 5-HT2A 遮断作用のあるシプロヘプタジン内服で治療します。

躁状態に対しては、炭酸リチウム等の単剤投与が基本です。炭酸リチウムは催奇形性があるため、妊婦、妊娠可能性ある場合、投与禁忌です。






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