3) メニエール病、アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎の概説


メニエール病とは、内リンパ水腫などによる、耳鳴りや難聴を伴う反復性の回転性めまいなどの症状のことです。ストレスや睡眠不足など、様々な要因で引き起こされます。治療薬としては、 H1 受容体遮断薬や、循環改善を期待してベタヒスチン、血管拡張による症状改善を期待してアデノシン三リン酸二ナトリウム水和物などが用いられます。

アレルギー性鼻炎は、鼻粘膜のⅠ型アレルギーです。通年性と季節性に分けられます。くしゃみ、水性鼻漏、鼻閉が主徴です。スギやブタクサの花粉などを抗原とする季節性アレルギー性鼻炎を特に花粉症と呼びます。これらの治療薬は、薬理学まとめ 3-6 3) を参照

副鼻腔炎とは、副鼻腔粘膜の炎症です。細菌やウイルス感染、アレルギーなどが原因です。4週間以内の副鼻腔炎は急性、12週以上続くものは慢性副鼻腔炎と呼ばれます。慢性は、蓄膿症と呼ばれることもあります。鼻漏、鼻閉、頭重感などが主徴です。鼻閉は、特徴的な鼻茸により起こります。治療はマクロライド系抗菌薬少量長期療法などが用いられます。

中耳炎とは、中耳腔(鼓膜の奥にある空間)に感染が生じ、炎症が起きている状態です。耳の急な痛みが特徴的な急性中耳炎、急性中耳炎が完治せず、難聴等が生じる滲出性中耳炎、急性中耳炎を反復することによる慢性中耳炎に分類されます。聞こえが悪い場合は、消炎酵素剤やアレルギー性鼻炎の薬を飲んだり、通気治療、ネブライザー治療などの治療を行います。外科手術も考慮されます。




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