自発的な変化の方向と程度の予測を 具体例を通じて説明します。 例)氷が水に融解。(25℃) 氷が水に融解するというのは 自然に進行する反応であることは 直感的に理解できると思います。 直感的な理解を、熱力学的に改めて解釈しなおしてみます。 融解エンタルピーは 6983J/molとわかっているものとします。 2-3 3)の例において、0℃における氷から水への融解を例に挙げました。 その時の融解エンタルピーは6.01kJ/molという値を使いました。 今回の例において、0℃の時よりも融解エンタルピーが高くなっていることに 疑問を持つ人もいるかと思います。 イメージで説明すると、系の温度が上がっている →系中の分子は全てより激しく動いている →氷が水になる時に、より分子が運動している水になる →より分子が運動している水になるには エネルギーがより必要というイメージです。) 次に融解に伴うエントロピー変化は 25.46J/Kとわかっているものとします。 (※単純に、融解エンタルピーを、298Kで割ると、23.43J/Kです。 少しずれてしまうのは、25℃における融解であるため |