複合反応とは A→Bと変化するだけの単純な反応ではなく 単純な反応の組み合わせとして記述できる 多段階の反応のことです。 代表的な複合反応は 可逆反応、平行反応、連続反応です。 可逆反応とは、A→B(正反応)だけではなく 同時にB→A(逆反応)という逆方向の反応も 起こっているような反応のことです。 一般的な化学反応は可逆反応です。 可逆反応において 正反応と逆反応の反応速度が等しくなったときが その系の平衡状態です。 平行反応とは A→Bと、A→Cという 原料から2つ以上の反応が同時に進行し 複数の生成物ができるような反応のことです。 この時、A→B、A→Cの反応は不可逆です。 A→B、A→C それぞれの反応における反応速度定数(それぞれ1次反応とします。)を k1 , k2 とおくと k1 , k2 を用いて B と C の生成量の比は k1 : k2 で表されます。 連続反応とは A→B→Cというように、いくつかの反応が連続して起こる反応のことです。 一例としては共役反応があります。 全体の反応速度は 最も遅い段階によって決まり |