イオン交換とは、電解質溶液中に置かれた物質がイオンを放出し 代わりに溶液中のイオンを取り込む現象のことです。 この作用を示す物質を、イオン交換体と呼びます。 イメージ:物質:「A+B-」、溶液中:C- → 「A+C-」 になるような現象のこと。 陽イオン交換樹脂とは、陽イオンを交換するような樹脂です。 代表例としては、スルホン酸基(-SO3H)を交換基として持つ樹脂があります。 陰イオン交換樹脂とは、陰イオンを交換するような樹脂です。 代表例としては、四級アンモニウム塩(R-N+OH-等。OH-が交換されます。) を交換基として持つ樹脂があります。 樹脂への吸着性は、イオンの電荷が大きいほど、吸着性が高くなります。 すなわち、例えば陽イオン交換樹脂に対して、Na+イオンと、Ca2+イオンを溶液として流せば 樹脂により吸着するのは、Ca2+イオンです。 電荷の等しいイオンであれば、原子半径が大きいほど 水和イオン半径が小さいために、樹脂との交換が起こりやすいため 樹脂により吸着します。 すなわち、例えば陽イオン交換樹脂に対して Li+ イオンと、Na+ イオンを溶液として流せば 樹脂により吸着するのは、Na+イオンです。 |