1) 錯体・キレート生成平衡




錯体とは、金属と非金属の原子(もしくは分子)が結合した構造を持つ化合物のことです。
非金属原子(分子)を、配位子と呼びます。
金属原子と、配位子は、配位結合や水素結合により結合しています。

配位子は、金属イオンと配位結合可能な原子の数により、単座(一座)配位子、二座配位子、、、と呼ばれます。二座以上を総称して、多座配位子と呼ぶこともあります。

多座配位子の代表例は、EDTA(ethylenediaminetetraacetic acidエチレンジアミン四酢酸)です。
構造式は以下になります。




多座配位子が、金属イオンと配位結合した、環状の錯体は、キレート化合物と呼ばれます。
キレートという言葉の由来は、ギリシャ語の蟹のハサミを意味する chele に由来します。


一般に、金属イオンを M 、配位子を L とすると



という平衡が成りたちます。


この時、平衡定数(錯生成定数 と呼ばれます) K は



と表されます。Kが大きいほど、キレートは安定です。