6) 電気滴定




電気滴定とは
電位差や
電極間を流れる電流値の
測定により
滴定終点を読み取るような滴定のことです。



電位差滴定法は
電位差を測定することにより
滴定終点を読み取る方法です。


今までの項目で説明してきた滴定の種類により
指示電極と呼ばれる
使用する電極の種類が異なります。


中和滴定や、非水滴定では
ガラス電極を使います。

沈殿滴定では
銀電極を使います。

酸化還元滴定では
白金電極を使います。

キレート滴定では
水銀-塩化水銀電極を使います。



電流滴定法は
電流の変化を測定することにより
滴定終点を読み取る方法です。

指示電極には、白金が用いられます。


酸化還元滴定の一種であるジアゾ化滴定が
代表的な電流滴定法を用いる滴定です。



電量滴定法は
滴定試薬を、電気分解により発生させて
滴定反応を行うという方法です。

終点に達すると、滴定試薬の発生が止まります。
要した電気量から、目的成分を定量します。



代表的な電量滴定法は
カール・フィッシャー法という
水分の定量法です。


ヨウ化物イオンを混合した、水分測定用の試液を用い
電解により、反応に必要なヨウ素を発生させます。
終点に達すると、過剰のヨウ素が、電極により検出され
電流が止まります。

反応式は、下のようになります。


※ 生成物のうち、右側の分(ピリジン・SO3)は
さらに、試液に含まれる メタノールと反応して塩を形成します。




最後に、導電率滴定法について説明します。
水溶液中での電流の流れやすさを測定することで
滴定の終点を見分ける方法です。


導電率は、κ(カッパ)で、よく表されます。

ここで、抵抗率を ρ(ロー)
抵抗をR (単位は Ω)
電極の断面積をA (単位は m2
電極間の溶液の長さを l  (単位は m) とおくと




が成り立ちます。