問113
図に示すグリコーゲン代謝及び解糖系(一部)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.反応①において、グルコース1-リン酸は、グリコーゲンの加水分解により生じる。 2.反応②によるグルコース6-リン酸の生成では、ATPが消費される。 3.反応③では、ADPからATPが産生される。 4.反応④を触媒する酵素は、肝臓に存在するが、骨格筋には存在しない。 5.反応⑤を触媒する酵素の活性は、細胞内に過剰に蓄積したATPにより阻害される。
正解 (4)、(5)
選択肢 1 ですが グリコーゲンから G1P の生成は グリコーゲンホスホリラーゼによる リン酸との反応により生じます。 従って、加水分解ではありません。 よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですがG1P→G6Pは ホスホグルコムターゼにより変換されます。 異性化酵素の一種による反応で ATPは消費されません。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが グルコースからG6Pの生成では ATPを用います。 つまり、ATPからADPが産生されます。 よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4,5 は、正しい記述です。
以上より、正解は 4,5 です。
参考 生化(2) 3-3 1) |