問118
サイトカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.IFN-γ(インターフェロン-γ)は、マクロファージを活性化して、その貪食能を増強させる。 2.エリスロポエチンは、主に脾臓で生合成・分泌される。 3.IL-2(インターロイキン-2)は、キラーT細胞の増殖及び分化を抑制する。 4.IL-4(インターロイキン-4)は、Th0細胞(0型ヘルパーT細胞)からTh1細胞(1型ヘルパーT細胞)への分化を促進する。 5.TGF-β(トランスフォーミング増殖因子-β)は、免疫抑制作用を示す。
正解 (1)、(5)
サイトカインとは 免疫系細胞から分泌されるタンパク質の総称です。
選択肢 1 は、正しい記述です。
選択肢 2 ですが エリスロポエチンは 腎臓で産生される糖タンパク質です。 脾臓ではありません。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3,4 ですが インターロイキンとは 白血球により分泌される サイトカインの一種です。
その中で インターロイキン2は T細胞、B細胞、NK細胞などを 「活性化」させる作用を持ちます。
また インターロイキン 4 は Th「2」 細胞への分化に 大きく寄与するとされています。
よって、選択肢 3,4 は誤りです。
選択肢 5 は、正しい記述です。
以上より、正解は 1,5 です。
類題 99-119 |