問144
薬剤師の業務に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.処方された医薬品を備蓄していなかったので、調剤を拒否した。 2.患者から薬袋不要の申出があったので、調剤した薬剤だけを交付した。 3.処方箋を交付した医師の同意を得て薬剤を変更して調剤した。 4.処方箋に発行の年月日の記載がなかったが調剤した。 5.薬剤師免許証を紛失し、再交付申請中であるが、調剤した。
正解 (3)、(5)
選択肢 1 ですが 薬剤師法第 21 条により 調剤の応需義務があります。 正当な理由なく拒否できません。
そして備蓄していない というのは正当な拒否理由にはなりません。 よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが 薬剤師法第 25 条により 「薬剤の容器又は被包に 処方せんに記載された患者の氏名、用法、用量 その他・・・を記載しなければ」なりません。
従って 調剤した薬剤のみを交付してはいけません。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい記述です。
選択肢 4 ですが 処方せんの有効期限が 切れている可能性があります。 疑義照会を行い 有効期限を確認しなければなりません。 よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は、正しい記述です。
公的な薬剤師登録名簿を確認することで 免許証がなくても薬剤師であることは確認できるため 再交付申請中であっても調剤して問題がないと考えられます。
以上より、正解は 3,5 です。 |