問153
糖尿病治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ダパグリフロジンは、尿細管のNa+/グルコース共輸送体2(SGLT2)を阻害することで尿中へのグルコースの排泄を促進する。 2.ブホルミンは、AMP依存性キナーゼ(AMPK)を抑制することで肝臓における糖新生を抑制する。 3.ミグリトールは、小腸粘膜に存在するα-グルコシダーゼを阻害することで糖の消化と吸収を遅延させ、食後高血糖を抑制する。 4.ナテグリニドは、アルドース還元酵素を阻害することで細胞内ソルビトールの蓄積を抑制し、末梢神経障害を改善する。 5.リナグリプチンは、膵β細胞上のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体を直接刺激することでインスリン分泌を促進する。
正解 (1)、(3)
選択肢 1 は、正しい記述です。 ◯◯グリフロジンと来たらSGLT2阻害薬です。
選択肢 2 ですが ブホルミンはビグアナイド系薬です。 AMPKの活性化が作用機序の一つです。 抑制ではありません。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい記述です。
選択肢 4 ですが 記述はエパルレスタットについてです。
ナテグリニドは 速効性インスリン分泌促進薬です。 SU 構造は持たないのですが SU 受容体に結合して SU 薬と同様のメカニズムで作用します。 よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが リラグルチドなどについての記述です。 リナグリプチンは、◯◯グリプチンなので DPP-4選択的阻害薬です。 よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
参考 3-5 1) |