問155
不整脈治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ソタロールは、アドレナリンβ受容体遮断作用を有しているが、K+チャネル遮断作用がないため、活動電位持続時間には影響を及ぼさない。 2.アミオダロンは、K+チャネル遮断作用を有しているため、活動電位持続時間を延長させる。 3.ジソピラミドは、Na+チャネル遮断作用に加えて抗コリン作用を有しているため、副作用として口渇や排尿困難を起こす。 4.リドカインは、Na+チャネル遮断作用を有しているが、心室筋では不応期が短いため、効果は弱い。 5.ベプリジルは、Ca2+チャネル遮断作用を有しているが、K+チャネル遮断作用がないため、QT延長を起こしにくい。
正解 (2)、(3)
選択肢 1 ですが ソタロールは クラス III 群の抗不整脈薬です。 K+チャネルを遮断します。 よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2,3 は、正しい記述です。 ※ジソピラミドの抗コリン作用については 知らなかった人も多いのでは・・・?
選択肢 4 ですが 心室筋は、不応期が長いです。 よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが ベプリジルは K+ チャネルも含め 様々な受容体遮断作用を持ちます。 よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。 |