問171
経口投与時において、薬物Aの体内動態に薬物Bの併用が及ぼす影響として正しいのはどれか。2つ選べ。
正解 (1)、(4)
選択肢 1 は、正しい記述です。 ニューキノロン+金属イオンによる 相互作用です。
選択肢 2 ですが オメプラゾールの胃酸抑制作用により イトラコナゾールの溶解性が減少し 血中濃度が減少することがあります。 肝取り込みの阻害ではありません。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが メトクロプラミドの作用により 胃内容排出速度が上昇します。 その結果、吸収速度が上昇します。 尿細管分泌の阻害ではありません。 よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、正しい記述です。 フェブキソスタットが キサンチンオキシダーゼを阻害することで メルカプトプリンの代謝を阻害します。
選択肢 5 ですが シクロスポリンにより OATP1B1 が阻害されることで ピタバスタチンの肝臓への取り込みが減少し、その結果血中濃度が上昇します。 代謝の亢進では、ありません。 よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
参考 薬理 1-1 6) |