問177
図の固形製剤の製造工程に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.粉砕を行うと、主薬が分解することがある。 2.結合剤を粉末のまま用いると、水溶液で用いた場合に比べ、均質な造粒物が得られる。 3.混合①から乾燥までの操作を同一装置で連続的に行うには、流動層造粒機が適している。 4.滑沢剤の添加量が多いほど、整粒した粉体の流動性が高くなる。 5.図の原料の組合せと工程は、トローチ剤の製造に用いられる。
正解 (1)、(3)
選択肢 1 は、正しい記述です。 アスピリンの粉砕による分解などが 知られています。
選択肢 2 ですが 結合剤として例えばデンプンを考えます。 水溶液にするとデンプンのりです。 「水溶液」の方が均等に全体に行き渡り 均質な造粒物が得られると考えられます。 よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい記述です。
選択肢 4 ですが 滑沢剤を加えすぎると 流動性が低くなります。 よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが トローチは、口の中で崩壊しない方が 望ましい剤形です。 崩壊剤は、用いられません。 よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
類題 96-173 |