問14 グルタチオンに関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか。 ![]() a 本品はトリペプチドである。 b 本品に含まれるキラル中心炭素(AとB)の立体配置は いずれもSである。 c 本品にはL-システイン残基が含まれている。 d 左端の構成アミノ酸はL-アスパラギン酸であり γ位のカルボキシ基がアミド結合を形成している。 e 本品は容易にジスルフィドに酸化されることにより 生体に有害な酸化物を還元的に除去する。 a b c d e 1 正 誤 正 誤 正 2 誤 正 正 誤 正 3 正 誤 誤 正 正 4 誤 正 正 正 誤 5 正 正 誤 正 誤 記述 a ですが グルタチオンは、抗酸化物質の1つです。 グルタミン酸、システイン、グリシンが結合した トリペプチドです。 よって、記述 a は正しいです。 記述 b ですが B は R 配置です。 Bの炭素に注目すると N がついている方が、優先度1番です。 C の次に、S がついている方が、優先度2番です。 C の次に、O、N がついている方が、優先度3番です。 H が、優先度4番です。 目線の先に、優先度の一番低い H をおいたイメージを 考えると、下のように見えるはずです。 (Hの下からのぞき上げるイメージになります。) CSH(2) N(1) C=O(3) すると 優先度の高い順に 右回りなので、R 配置です。 よって、記述 b は誤りです。 ちなみに、Aの炭素は、S配置です。 記述 c ですが その通りです。 記述 d ですが アスパラギン酸ではなく グルタミン酸です。 よって、記述 d は誤りです。 ちなみに、アスパラギン酸の構造は 以下のイメージになります。 アスパラギン酸 記述 e は、その通りの記述です。 SH基が、酸化されやすく、抗酸化物質として 機能します。 以上より、正しい組み合わせは 正誤正誤正 です。 正解は 1 です。 問題へ戻る |