問33 日本薬局方における 紫外可視吸光度測定法に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a 通例、波長200 nmから800 nmまでの範囲の光が、物質により吸収される度合いを測定し、物質の確認、純度の試験及び定量などを行う方法である。 b 単色光が、ある物質の溶液を通過するとき 透過光の強さの入射光の強さに対する比率を透過度という。 c 透過度の常用対数を吸光度という。 d 層長を1 cm、吸光物質の濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度を比吸光度という。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 記述 a ですが その通りの記述です。 紫外可視吸光度測定では 波長 200 nm ~ 800 nm の範囲の光が 物質により吸収される度合いを測定します。 ちなみに可視光線の領域が、大体 400 ~ 800 nm です。 400 nm 以下は、紫外領域です。 よって、記述 a は正しいです。 記述 b ですが その通りの記述です。 紛らわしいが、重要な言葉として 吸光度があります。 吸光度とは、透過度の、逆数の、常用対数です。 よって、記述 b は正しいです。 記述 c ですが 記述 b の解説にも書いたとおり 吸光度とは、透過度の、逆数の、常用対数です。 透過度の常用対数では、ありません。 よって、記述 c は誤りです。 記述 d ですが 比吸光度とは 測定する物質の濃度を 1w/v % すなわち、水100g に、物質 1g を溶かした濃度 かつ、光路長を 1 cm とした時の吸光度のことです。 濃度1 mol/Lの溶液に換算したときの吸光度 では、ありません。 よって、記述 d は誤りです。 以上より、正しい組み合わせは (a ,b)です。 正解は 1 です。 問題へ戻る |