問34 イムノアッセイに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a ラジオイムノアッセイでは 11C、13N、15Oなどの 放射性核種で標識した抗原が用いられる。 b 抗原あるいは抗体を プレートなどに固定して行うエンザイムイムノアッセイを ELISA という。 c 抗体に結合した抗原(B)と 非結合の抗原(F)の分離(B/F分離)を行わない方法を 均一系免疫測定法(ホモジニアスイムノアッセイ)という。 d サンドイッチイムノアッセイ(two-site イムノエンザイモメトリックアッセイ)は 高分子化合物よりも低分子化合物の定量に適している。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 記述 a ですが ラジオイムノアッセイに用いられる 放射性核種は 3H、14C、125I、131I などです。 これらの核種は、半減期が長い、入手が容易、安価である といった利点があり、用いられています。 11C、13N、15O は、どれも半減期が短く ラジオイムノアッセイでは用いられません。 よって、記述 a は誤りです。 記述 b ですが ELISA (enzyme-linked immuno sorbent assay:酵素結合免疫吸着法) は 抗原抗体反応の結果を見るために 酵素を用いる分析法の一種です。 特徴は、プレートなどの固相を用いることです。 固相に、抗体をコートしたものを用意し これに抗原を加えて反応させます。 よって、記述 b は正しいです。 記述 c ですが この通りの記述です。 ちなみに イムノアッセイにおいて B/F分離を行う場合は 不均一法と呼ばれたりします。 記述 d ですが サンドイッチイムノアッセイは タンパク質などの、比較的高分子の定量で 用いられる方法です。 サンドイッチイムノアッセイでは 定量したい対象に 二箇所以上、抗体と結合できる場所が必要です。 |