問37 漢方処方に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 当帰芍薬散や加味逍遙散は、桂枝湯を基本とした処方である。 b 補中益気湯や大建中湯は、人参が配合されている処方である。 c 葛根湯や小青竜湯は、麻黄が配合されている処方である。 d 八味地黄丸や牛車腎気丸は、柴胡と黄苓が配合されている処方である。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 漢方処方には 「桂枝、麻黄系」・「柴胡・大黄系」などの 系統があります。 系統の、基本処方から 色んな生薬が足したり引いたりされて 系統をなしています。 桂枝湯を基本とした処方としては 葛根湯や、麻黄湯などがあります。 当帰芍薬散や、加味逍遥散は、 四物湯を基本処方とした処方です。 よって、記述 a は誤りです。 ※補足 基本処方としては 桂枝湯、麻黄湯、小柴胡湯 四君子湯、四物湯、四逆湯 八味地黄丸、温清飲 などがある。 記述 b ですが 補中益気湯は、四君子湯を基本処方とする処方です。 四君子湯は、人参、白朮、茯苓、甘草、生姜、大棗 からなります。 補中益気湯も、人参を含みます。 大建中湯は、腸管麻痺に用いられる処方です。 基本処方は、四逆湯です。 構成生薬は 山椒、乾姜、人参、膠飴(コウイ) です。 共に、人参が入っています。 記述 b は正しいです。 記述 c ですが 葛根湯は、桂枝湯に、葛根と麻黄を加えたものです。 小青竜湯は、麻黄湯を基本処方とする処方です。 共に麻黄が入っています。 記述 c は正しいです。 記述 d ですが 八味地黄丸や牛車腎気丸は 八味地黄丸を基本処方とする処方です。 八味地黄丸は、地黄、山薬、山茱萸(サンシュユ)、沢瀉(タクシャ/オモダカ) 牡丹皮、茯苓、桂枝、附子 から成る処方です。 柴胡や黄芩は含まれていません。 記述 d は誤りです。 以上より、正しいものの組み合わせは (b , c)です。 正解は 4 です。 問題へ戻る |