問39 タンパク質の翻訳後修飾に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a リン酸化タンパク質では、セリン、トレオニン、又はトリプトファン残基にリン酸基が結合する。 b N結合型糖鎖の付加は、一般にグルタミン残基に起こる。 c ヒストンのリシン残基のアセチル化は、ヒストンとDNAの結合親和性を低下させる。 d γ-カルボキシグルタミン酸残基は、血液凝固因子に含まれる。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 記述 a ですが リン酸基は、セリン、トレオニン、チロシンの OH 基に結合します。 トリプトファンでは、ありません。 アスパラギンのアミノ側鎖に糖が結合することです。 O-グリコシル化とは セリン、トレオニン残基の OH 基に糖が結合することです。 N 結合型糖鎖の付加は 一般にグルタミン残基に起こるわけではありません。 よって、記述 b は誤りです。 記述 c,d はその通りの記述です。 ヒストンは 塩基性タンパク質(主にリシン)を多く含むタンパク質で 正に偏って荷電しています。 DNA中のリン酸基の負電荷と ヒストンが引きつけ合って、安定性が保たれています。 リシン残基がアセチル化されてしまうと 正電荷が中和されてしまい DNAとの結合親和性が低下します。 γ-カルボキシグルタミン酸残基は |