問21 コロイド分散系に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a コロイド粒子のブラウン運動は コロイド粒子どうしの無秩序な衝突によって起こる。 b 少量の電解質を添加すると 疎水コロイドが凝集し沈殿するのは コロイド粒子間の静電的反発力が増加するためである。 c 限外顕微鏡は コロイド粒子のチンダル現象を利用したものである。 d タンパク質などの親水コロイドは アルコールなどの脱水剤や少量の電解質を添加すると 凝集し沈殿する。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 記述 a ですが ブラウン運動とは 分散媒粒子の熱運動により コロイド粒子が不規則な運動をする 現象のことです。 コロイド粒子どうしの衝突では、ありません。 記述 a は誤りです。 記述 b ですが コロイド粒子間の静電気反発力が増加すると コロイド同士がくっつきにくくなるため、凝集して沈殿しません。 よって、記述 b は誤りです。 記述 c はその通りの記述です。 限外顕微鏡とは 微粒子に対して、特殊な照明装置により、光を当てて その散乱光により 微粒子の存在や状態を知る顕微鏡のことです。 チンダル現象とは コロイド溶液に光を入射すると 光の散乱に指向性が生じ 光の通路が見える現象です。 限外顕微鏡では、チンダル現象を利用して 散乱光から微粒子の存在や状態を知ります。 よって、記述 c は正しいです。 記述 d ですが 親水コロイドは アルコールを加えたり 多量の電解質を添加すると、凝集、沈殿します。 少量では、凝集、沈殿しません。 よって、記述 d は誤りです。 正しいものは c のみです。 この問題は、解なしです。 問題へ戻る |