問22 化学反応に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか。 a 0次反応の反応速度定数の次元は 濃度・時間-1 である。 b 可逆反応において 正反応と逆反応の反応速度定数は常に等しい。 c 触媒の添加で反応速度が大きくなるのは 反応の活性化エネルギーが低下するからである。 d 活性化エネルギーが大きいと その化学反応は吸熱反応となる。 1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d) 6(c、d) 記述 a ですが 0 次反応の反応速度の公式は です。 よって、反応速度定数 k について解くと です。 分子は濃度、分母は時間なので 次元は濃度・時間-1 です。 よって、記述 a は正しいです。 記述 b ですが 正反応と逆反応の反応速度定数の比が 平衡定数です。 平衡定数は、温度によって変化するため 反応速度定数がもしも常に等しければ 平衡定数は、変化しない、ということになります。 よって、記述 b は誤りです。 記述 c ですが これは、この通りの記述です。 触媒の添加により 反応の活性化エネルギーが下がります。 補足:活性化エネルギ-のイメージについて イメージとしては 反応が進行することを、定期試験をパスして単位を得ること 活性化エネルギーの高さとは、赤点になる最低ラインの点数 と考えた時に 触媒を加えるということは、赤点になる最低ラインの点数が60点から30点 に下がるようなことです。 すると、試験が通過しやすくなり、どんどん、たくさんの人が単位を得ます。 補足 終わり よって、記述 c は正しいです。 記述 d ですが 活性化エネルギーは、吸熱反応か発熱反応かに 関与しません。 つまり、活性化エネルギーが大きいからといって その化学反応が吸熱反応であるとは、限りません。 よって、記述 d は誤りです。 以上より、正しい組合せは (a , c)です。 正解は 2 です。 問題へ戻る |