病態・薬物治療 (薬学理論)


問181

多発性骨髄腫に関する記述のうち、誤っているのはどれか。

1つ選べ。


 1 頭蓋骨X線写真で、骨抜き打ち像を認める。

 2 血液所見として赤血球の連銭形成がある。

 3 巨核球が腫瘍化した疾患である。

 4 ベンス・ジョーンズタンパクは、尿中に排泄される。

 5 サリドマイドが有効である。


正解 3
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問182

ウイルス性肝炎(A型、B型、C型)に関する記述のうち、正しいのはどれか。

2つ選べ。


 1 C型肝炎の感染経路は、非経口感染である。

 2 B型肝炎ウイルスは、RNAウイルスである。

 3 A型、B型、C型のいずれも、ウイルスが肝細胞を直接破壊して発症する。

 4 B型肝炎ウイルスの抗体は、HBc → HBe → HBsの順で陽性化する。

 5 C型急性肝炎の慢性化率は他の肝炎に比べて低い。


正解 1,4
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問183

15歳男性。倦怠感、浮腫を主訴に来院。一週間前から感冒様症状あり。

【身体所見】

 身長150 cm、体重62 kg、血圧162/90 mmHg

 扁桃:発赤、肥大あり。心雑音:聴取せず。

 胸部写真:心胸比 (CTR) 51%、右肋骨横隔膜角鈍化

【血液検査】

 赤血球380×10/μL、白血球14,800/μL

 血清総タンパク6.1 g/dL、血中尿素窒素 (BUN) 39 mg/dL

 血清クレアチニン (Scr) 1.6 mg/dL

【尿検査】

 タンパク (+)、糖 (−)、潜血 (2+)、円柱 (2+)

【細菌学的検査】

 咽頭よりA群β型溶血性連鎖球菌同定


この患者に関する記述のうち、誤っているのはどれか。

1つ選べ。


 1 血清学的検査でASO (antistreptolysin O)、ASK (antistreptokinase) の上昇が認められる。

 2 血清補体価のCH50値や補体C3値の上昇が認められる。

 3 腎障害はIII型アレルギー反応による。

 4 食事は低タンパク、高カロリー、低食塩にする。

 5 フロセミド、アムロジピンベシル酸塩及びアモキシシリン水和物を投与する。



正解 2
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問184

病院において薬剤師Yは、薬物Aを投与されている高血圧患者と投与されていない高血圧患者において、消化器症状の発現率に差があるかを調査することとした。なお、高血圧患者に薬物Aを投与するか否かは、それぞれの主治医による薬物治療上の判断により、薬剤師Yは介入しないものとする。

この研究に該当するのはどれか。1つ選べ。


 1 ランダム化比較試験

 2 コホート研究

 3 症例対照研究

 4 決断分析

 5 処方イベントモニタリング


正解 2
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問185

メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。


 1 出版されたデータのみを解析に用いることによる偏りがある。

 2 相反する結論の資料を混在させてはならない。

 3 データベースにより検索されたすべての文献を解析に用いる。

 4 ランダム化比較試験でないものは解析に用いない。

 5 解析に使用される試験の質が多様であるほど、結論の正確性が高い。


正解 1
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問186

70歳男性。1年前、交通事故後に痙れん発作を起こすようになったが、薬が処方され、発作は消失した。半年前より血圧が160/82 mmHg前後で、本態性高血圧症と診断され、降圧薬が処方された。現在、血圧は140/70 mmHgと安定している。最近、歯ぐきの腫れが認められたため、かかりつけ薬局へ相談に行った。 

 現在、服用中の薬物は、下記のとおりである。薬剤師は薬の副作用を疑った。副作用の原因として考えられる薬物はどれか。2つ選べ。


 1 フェノバルビタール

 2 フェニトイン

 3 ニフェジピン

 4 カンデサルタンシレキセチル

 5 ヒドロクロロチアジド


正解 2,3
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問187

乳癌の治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。


 1 トラスツズマブは、HER2 (human epidermal growth factor receptor type 2) が過剰発現している転移性乳癌に用いられる。

 2 ゴセレリン酢酸塩は、骨塩量の低下を引き起こす。

 3 アナストロゾールは、閉経前乳癌の治療に用いられる。

 4 タモキシフェンクエン酸塩は、子宮体癌のリスクを増大させる。

 5 パミドロン酸ニナトリウム水和物は、骨転移をきたした場合に用いられる。


正解 3
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問188

下記症例について「問題志向型システム」に準拠した経過記録を作成した。

作成に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


【症例】62歳男性。半年前頃から足に冷感があり、最近では寒い朝などに足先がしびれるような感じになったので、病院を受診した。診察の際、今日は、階段を上ったり早足でかなり歩いたので、足が痛くなったと訴えた。患者は、足を引きずるようにして歩いていた。20歳頃から喫煙 (20本/日) を始め、飲酒 (日本酒を2合/日) も長年続けている。現在、テルミサルタン錠40mg 1錠を1日1回服用している。後日、血管造影検査をすることになった


 1 問題リストとして「高尿酸血症の危険因子として飲酒」をあげた。

 2 主観的データとして「患者は、半年前頃から足に冷感があり、最近では寒い朝などに足先がしびれる」と記載した。

 3 客観的データとして「患者は、足を引きずるようにして歩く」と記載した。

 4 計画として「患者の病態を考慮し、テルミサルタンのβ遮断薬への変更を提案」と記載した。



正解 2,3
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問189

48歳女性。身長150 cm、体重59 kg。統合失調症。この患者が急性腰痛症のため、救急車にて搬送され、入院した。薬剤管理指導を行った際、患者は「1週間前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。今は腰が痛くて起き上がることはできません。」と述べた。併せて以下の情報も得られた。


【服用薬剤】

 1年前からハロペリドール錠 (1日3 mg) を服用し、1ヶ月前からオランザピン錠 (1日10 mg) を併用している。

【検査所見等】

 血圧119/70 mmHg、脈拍72/分 整、空腹時血糖358 mg/dL、AST 24 IU/L  ALT 25 IU/L、BUN 11.1 mg/dL


 SOAP方式でこの患者の指導記録を作成した。その内容の組合せのうち、適切なものはどれか。1つ選べ。



S

O

A

P

1

AST 24 IU/L、

AST 25 IU/L


痛くて起き上がることはできません。

肝機能検査値が高く、肝障害が疑われる。

検査値の推移を経過観察する。

2

痛くて起き上がることはできません。

AST 24 IU/L、

ALT 25 IU/L

肝機能検査値が高く、薬剤性肝障害が疑われる。

ハロペリドール錠を直ちに中止し代替薬を考慮する。

3

1週間前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。

BUN 11.1 mg/dL

BUN値が高く、自覚症状から、腎障害が疑われる。

オランザピン錠を減量する。

4

1週間前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。

空腹時血糖

358 mg/dL

血糖値が高く、自覚症状から、薬剤性高血糖が疑われる。

オランザピン錠を直ちに中止し代替薬を考慮する。

5

空腹時血糖

358 mg/dL

1週間前からトイレによく行き水をたくさん飲むようになりました。

血糖値が高く、自覚症状から、薬剤性高血糖が疑われる。

ハロペリドール錠を直ちに中止し代替薬を考慮する。



正解 4
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問190

30歳女性。動悸が主訴であった。半年ぐらい前から首が次第に太くなったことを自覚していた。首前面の腫大したところは、柔らかく特に触れて痛みはなかった。

【検査所見等】

 BMI 18、脈拍110 /分 整、TSH 0.01 μU/mL以下、FT5.0 ng /dL

 コルチゾール 10.5 μg/dL

 

 使用される薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 プロピルチオウラシル

 2 レボチロキシンナトリウム

 3 プロカテロール塩酸塩水和物

 4 プラゾシン塩酸塩

 5 プロプラノロール塩酸塩


正解 1,5
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問191

気管支ぜん息に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 喀痰中のマスト細胞が増加する。

 2 発作時は、呼気時間が正常より短い。

 3 スギ花粉が原因アレルゲンとして最も多い。

 4 アレルゲン吸入後、短時間のうちに1秒率の低下を認める。

 5 アセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。


正解 4,5
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問192

低血圧を示す疾患はどれか。1つ選べ。


 1 原発性アルドステロン症

 2 クッシング病

 3 原発性副甲状腺機能亢進症

 4 アジソン病

 5 甲状腺機能亢進症


正解 4
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問193

パーキンソン病とその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 10歳代に発症のピークがある。

 2 進行すると認知機能が低下することがある。

 3 アミロイドβタンパク質が病因となる。

 4 病理学的には、レビー小体の出現が認められる。

 5 ドパミン受容体遮断薬は早期の症状を改善する。


正解 2,4
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問194

65歳男性。20歳の頃より1日20〜40本の喫煙歴があり、現在は1日20本喫煙している。また、前立腺肥大症による排尿障害のため、泌尿器科で治療を受けている。数年前より咳を自覚していたが、最近歩行時の息切れ及び膿性喀痰が出現するようになり、来院した。


【身体所見】

 血圧130/74 mmHg、脈拍90/分 整(初診時)

 呼吸音減弱、連続性ラ音が聴取された。

【検査所見】

 胸部X線:肺野の透過性の亢進、横隔膜低位、滴状の心陰影が認められた。

 胸部CT検査:肺内に広範な低吸収域が存在した。

 呼吸機能検査:1秒率45%

 血液検査:尿素窒素20 mg/dL、尿酸9.0 mg/dL、クレアチニン0.9 mg/dL


この患者に用いるべき薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 テオフィリン

 2 サルメテロールキシナホ酸塩

 3 ケトチフェンフマル酸塩

 4 チオトロピウム臭化物水和物


正解 1,2
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問195

65歳男性。20歳の頃より1日20〜40本の喫煙歴があり、現在は1日20本喫煙している。また、前立腺肥大症による排尿障害のため、泌尿器科で治療を受けている。数年前より咳を自覚していたが、最近歩行時の息切れ及び膿性喀痰が出現するようになり、来院した。


【身体所見】

 血圧130/74 mmHg、脈拍90/分 整(初診時)

 呼吸音減弱、連続性ラ音が聴取された。

【検査所見】

 胸部X線:肺野の透過性の亢進、横隔膜低位、滴状の心陰影が認められた。

 胸部CT検査:肺内に広範な低吸収域が存在した。

 呼吸機能検査:1秒率45%

 血液検査:尿素窒素20 mg/dL、尿酸9.0 mg/dL、クレアチニン0.9 mg/dL


この患者は薬物治療により症状が改善していたが、尿酸値が依然として高値であるため、医師により薬が処方された。1週間後、患者は頭痛、悪心、嘔吐を繰り返し、時々痙れんも見られたため、問194(第97回)で使用した薬物との相互作用が疑われた。


次のうち、相互作用を起こしたと考えられる処方薬はどれか。1つ選べ。


 1 プロベネシド

 2 コルヒチン

 3 ブコローム

 4 ベンズブロマロン

 5 アロプリノール


正解 5
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