問97-336 解説



問336

注射剤の投与に際して使用する医療器材に関する記述のうち、正しいのはどれか。

1つ選べ。


 1 プロポフォールの脂肪乳剤を点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。

 2 ニトログリセリン注射液を乳酸リンゲル液で希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。

 3 硝酸イソソルビド注射液を5%ブドウ糖注射液で希釈して点滴静注する際に、ポリエチレン製の輸液セットを使用する。

 4 ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置する。

 5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有するタクロリムス注射液を生理食塩液に希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。



ポリ塩化ビニル(PVC)には、材質中に可塑剤(DEHP:フタル酸ジ-2-エチレンヘキシル)が添加されています。

この溶出を避けるために、プロポフォールを点滴静注する時は、ポリ塩化ビニル製の輸液セットは避けたほうが望ましいです。

よって、選択肢 1 は誤りです。


ニトログリセリン注射液は、塩化ビニル製の容器及び輸液セットに吸着されるので、ガラス製、ポリエチレン製などの

輸液容器を使用するように注意されています。

よって、選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 はその通りの記述です。


脂肪乳剤の多くは、フィルターを通過しません。よって、詰まりの原因となります。

フィルターを使用する時は、脂肪乳剤用のフィルターを用います。

微生物ろ過フィルターを用いて投与しないよう注意されており、選択肢 4 は誤りです。


タクロリムス注射液には、ポリ塩化ビニル製の輸液セットの使用は避けます。

DEHPの溶出及び、PVCへの吸着を避けるためです。

よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 3 です。