問326 保険調剤における処方内容の疑義照会に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。 1 医師には自らが交付した処方せんに関して、薬剤師からの疑義照会に対応する義務がある。 2 処方せんに不備があっても薬剤師として明確に判断できることは、疑義照会する必要はない。 3 処方せんに疑義があっても患者に確認して解消された場合には、疑義照会する必要はない。 4 処方された医薬品の用法が記載されていない場合は、添付文書の用法に合わせて投薬するので疑義照会の必要はない。 5 疑義照会により処方内容が変更になった場合は、医療機関に処方せんの再発行を求めなければならない。 選択肢 1 はその通りの記述です。 処方せんに不備があった場合は、疑義照会をする必要があります。 よって、選択肢 2 は誤りです。 処方せんに疑義がある場合には、処方医に確認しなければなりません。 これは、患者に確認して解消された場合でも確認が必要です。 よって、選択肢 3 は誤りです。 処方された医薬品の用法が記載されていない場合というのは、疑義がある場合です。 処方医に確認しなければなりません。 よって、選択肢 4 は誤りです。 疑義照会による紹介内容と回答内容は、処方せんおよび調剤録に記入することが義務付けられています。 (処方せんの裏に調剤録を印字する場合は、どちらか一方でよい) 処方せんの再発行を求める必要はありません。 よって、選択肢 5 は誤りです。 以上より、正解は 1 です。 問327 胃の全摘手術を目的として入院してきた患者の持参薬の中に抗血栓薬が含まれていた。 手術による大量出血のリスクを回避するため、薬剤師がその中止を提案した。 抗血栓薬とその投与中止期間の組合せのうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。
アスピリンは、血小板の寿命が10日程度であることから、7~10日間(3~5日で十分とすることもある) が投与中止期間の目安です。 よって、選択肢 1 は明らかに短すぎるため、誤りです。 問328 以下の処方について患児の家族に確認したところ、散剤の服用は困難であったため、疑義照会を行った。 その結果、ブロムヘキシン塩酸塩シロップ0.08%に変更となった。 秤量するブロムヘキシン塩酸塩シロップは総量で何mLか。 1つ選べ。 ただし、用法・用量及び投与日数の変更はない。 (処方) ブロムヘキシン塩酸塩細粒2 % 1回 0.1 g(1日 0.3 g)[製剤量] 1日3回 朝昼夕食後 4日分 1 3.0 2 7.5 3 10.0 4 12.0 5 30.0 処方せんにおいて、ブロムヘキシン細粒 2% を製剤量で 0.3g(1日分)を4日分なので 0.3 × 4 = 1.2 g 量り取る予定だったことがわかります。 この1.2 g には、2 % ブロムヘキシンが入っているから 1.2 × 0.02 = 0.024 g のブロムヘキシンが、シロップに入っていればよいということになります。 シロップ 1 ml で、1 g です。 0.08% なので、1 ml (1g)中に、0.0008g のブロムヘキシンが入っていることになります。 よって、0.024 ÷ 0.0008 = 30 なので、30 ml を秤量します。 以上より、正解は 5 です。 問329 高カロリー輸液療法に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。 1 腸閉塞で消化管からの栄養補給ができない患者に適用できる。 2 乳酸アシドーシスの予防のため、ビタミシB1の併用が必要である。 3 腎不全患者では、窒素に対する非タンパク質カロリーの比を150〜200に設定する。 4 ナトリウムイオンの1日投与量として、20〜30 mEq / kgを目安とする。 5 浸透圧比を1〜2に設定する。 選択肢 1,2 はその通りの記述です。 非タンパク質カロリーの、窒素に対する比は、NPC/N(non - protein calorie/nitrogen)比と呼ばれます。 投与されたアミノ酸以外の栄養素(糖質 + 脂肪)から計算されるエネルギー量を、アミノ酸に含まれる窒素量で 割ったものです。 アミノ酸は、十分なエネルギー投与がないと、エネルギー源として消費されてしまいます。 すなわち、タンパク質が合成されません。 術後などのストレス下においては、大体 120 ~ 150 あれば、タンパク合成が順調に行われます。 一方で、腎不全患者では、窒素の投与量が制限され、分母のNが小さくなることにくわえ、タンパク代謝の亢進を 意図して、高めのエネルギ-が必要とされます。 そのため、NPC/N比は、大体300~500を目安に設定されます。 よって、選択肢 3 は誤りです。 ナトリウムイオンの1日投与量の目安は 1.0 ~ 1.5 mEq / kg です。 よって、選択肢 4 は誤りです。 浸透圧比とは、血液や生理食塩水を基準とした、輸液の浸透圧の比です。 大体3を超えると、静脈炎が起きるため、抹消からは輸液できません。 高カロリ-輸液は、末梢からは投与できない高濃度の輸液であるため 一般に浸透圧比は3を超えます。 よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,2 です。 問330 薬局製造販売医薬品(薬局製剤)の製造及び販売にあたり、義務づけられていないのはどれか。 1つ選べ。 1 封の実施 2 添付文書の作成 3 作業記録の患者への提供 4 製造した医薬品の試験検査 5 製造した薬局名の表示 薬局製剤の製造販売においては、医薬品に封を施さなければなりません。 (適用条文 薬事法第 58 条) 又、添付文書を作成する必要があります。 又、製造販売する医薬品に関する記録を作成し、3年間保存しなければなりません。 製造記録には、試験検査の結果を記入する必要があります。 直接の容器には、製造した薬局名などの表示が義務付けられています。 (適用条文 薬事法 第 50 条、第 52 条) 作業記録の患者への提供は、必要ありません。 以上より、正解は 3 です。 問331 以下の処方により、投与されるナトリウムの量(mEq/日)として、最も近い値はどれか。 1つ選べ。 ただし、ホスホマイシンナトリウム (C3H5Na2O4P) の分子量は182、Naの原子量は23とする。 (処方) ホスホマイシンナトリウム点滴静注用 0.5 g(力価)/バイアル 3バイアル 1日2回1〜2時間かけて点滴静注 1 15 2 22 3 33 4 43 5 57 1Eq = 1mol ÷ イオン価数 です。 ナトリウムイオンの場合、価数は 1 なので、1Eq = 1mol です。 ホスホマイシン 3 バイアルに、ホスホマイシンは 0.5 × 3 = 1.5g 入っています。 注射処方せんなので、これは1回量です。 よって、1日で 3.0g ホスホマイシンを投与します。 ホスホマイシンが 3.0g ということは ホスホマイシンの分子量は 182 - 46 = 136 なので 3.0 ÷ 136 ≒ 0.022 (mol) です。 投与したホスホマイシンの量が 0.022 mol ならば 投与したホスホマイシンナトリウムの量も 0.022 mol のはずです。 よって、ナトリウムの量は 0.022 × 2 = 0.044 mol = 44mmol(=44mEq) です。 最も近いのは、選択肢 4 となります。 以上より、正解は 4 です。 問332 42歳男性。 重症筋無力症に対して、以下の薬剤が処方された。 重大な副作用の典型的な初期症状はどれか。 2つ選べ。 (処方) ジスチグミン臭化物錠 5 mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 1 排尿困難 2 便秘 3 発汗 4 頻脈 5 縮瞳 ジスチグミン臭化物錠(ウブレチド)は、主に排尿障害の治療に用いられています。 ジスチグミン臭化物錠の重大な副作用として、コリン作動性クリーゼがあります。 典型的な初期症状としては、腹痛、下痢、発汗、脈が遅い、唾液が急に増える、暗く見える(縮瞳)、息苦しい などがあります。 コリンエステラーゼ阻害により、コリン作動性神経が過剰に亢進した結果の様々な症状です。 以上より、正解は 3,5 です。 問333 68歳男性。 身長172 cm、体重82 kg。 心筋梗塞の既往歴を有し、高血圧と糖尿病のため、以下の処方で治療を継続している。 (処方1) アスピリン腸溶錠 100 mg 1回1錠(1日1錠) オルメサルタンメドキソミル錠 10 mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 夕食後 14日分 (処方2) グリメピリド錠 1 mg 1回1錠(1日2錠) メトホルミン塩酸塩錠 250 mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝夕食後 14日分 この患者に対する指導として、正しいのはどれか。 2つ選べ。 1 納豆やクロレラはアスピリン腸溶錠の作用を増強するため、摂取しないように指導した。 2 心筋梗塞の再発予防のため、オルメサルタンメドキソミル錠により血圧を下げる必要があることを説明した。 3 食品包装に表示されているナトリウム量を参考にして、1日のナトリウム摂取量が6 gを下回るように指導した。 4 心血管保護のため、強度の運動を行うよう推奨した。 5 処方2により低血糖症状が現れた場合は、ブドウ糖又はショ糖を摂取するよう指導した。 納豆やクロレラは 「ワーファリン」の作用を「弱める」食べ物です。 よって、アスピリン腸溶錠の作用を増強するわけではないので、選択肢 1 は誤りです。 高血圧は、心筋梗塞の再発のリスク要因です。 よって、血圧を下げる必要があります。 オルメサルタンは、ARBです。降圧薬です。 高血圧の人は、1日当りの食塩摂取量を 6g/日 以下にする事が、高血圧治療ガイドライン(2009)に 定められています。よって、1日当りのナトリウム摂取量ではないので、選択肢 3 は誤りです。 激しい運動を急に行うことは、心筋梗塞の患者には厳禁です。 とはいえ、再発を防ぐ目的として、過負荷にならない軽度の運動も重要です。 強度の運動は推奨されないので、選択肢 4 は誤りです。 選択肢 5 はその通りの記述です。 以上より、正解は 2,5 です。 問334 以下の医薬品を適正に使用するために患者から情報収集する内容及びその理由の組合せのうち 正しいのはどれか。 2つ選べ。
リゾチーム塩酸塩を適正に使用するためには、患者に卵アレルギーの有無を確認する必要があります。 よって、牛乳アレルギーの有無ではないため、選択肢 1 は誤りです。 選択肢 2,3 はその通りの記述です。 ジゴキシンは、様々な併用薬を確認する必要がありますが 喫煙の有無を確認する必要はありません。 よって、選択肢 4 は誤りです。 テオフィリンは、グレープフルーツジュース摂取により、代謝酵素が阻害されるため 薬の血中濃度が上昇し、作用が強く出てしまいます。 よって、作用を減弱するためではないので、選択肢 5 は誤りです。 問335 循環器系疾患の薬物治療に関して 薬剤師が医師へ提案する内容として、最も適切なのはどれか。 1つ選べ。 1 徐脈を伴う重症心不全の患者に対して、心機能改善を期待してプロプラノロール塩酸塩を使用する。 2 心房細動を伴うWPW (Wolff-Parkinson-White) 症候群のある患者に対して、抗不整脈作用を期待してベラパミル塩酸塩を使用する。 3 QT時間が延長している患者に対して、心室頻拍への移行防止を期待してソタロール塩酸塩を使用する。 4 肥大型閉塞性心筋症の患者に対して、心筋収縮力の増強を期待してジゴキシンを使用する。 5 アンギオテンシン変換酵素阻害薬による治療を受けている慢性心不全の患者に対して、予後改善効果を期待してカルベジロールを使用する。 プロプラノロールは、β遮断薬です。 徐脈を伴う患者には、徐脈をより悪化させてしまう可能性があり、適しない薬です。 よって、選択肢 1 は誤りです。 ベラパミルは、WPW症候群のある患者には、慎重投与です。 房室伝導抑制作用により、心房興奮が副伝導路を通りやすくなる結果として、心室細動を生じることがあるためです。 よって、選択肢 2 は誤りです。 ソタロールは、QT延長を引き起こすため、警告が出ており、QT延長症候群の患者には 併用禁忌です。 よって、選択肢 3 は誤りです。 ジゴキシンは、心筋収縮力を増強した結果、左室流出路の閉塞を悪化させることがあるため 肥大型閉塞性心筋症には禁忌の薬です。 よって、選択肢 4 は誤りです。 選択肢 5 は適切な内容です。 以上より、正解は 5 です。 問336 注射剤の投与に際して使用する医療器材に関する記述のうち、正しいのはどれか。 1つ選べ。 1 プロポフォールの脂肪乳剤を点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。 2 ニトログリセリン注射液を乳酸リンゲル液で希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。 3 硝酸イソソルビド注射液を5%ブドウ糖注射液で希釈して点滴静注する際に、ポリエチレン製の輸液セットを使用する。 4 ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置する。 5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有するタクロリムス注射液を生理食塩液に希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。 ポリ塩化ビニル(PVC)には、材質中に可塑剤(DEHP:フタル酸ジ-2-エチレンヘキシル)が添加されています。 この溶出を避けるために、プロポフォールを点滴静注する時は、ポリ塩化ビニル製の輸液セットは避けたほうが望ましいです。 よって、選択肢 1 は誤りです。 ニトログリセリン注射液は、塩化ビニル製の容器及び輸液セットに吸着されるので、ガラス製、ポリエチレン製などの 輸液容器を使用するように注意されています。 よって、選択肢 2 は誤りです。 選択肢 3 はその通りの記述です。 脂肪乳剤の多くは、フィルターを通過しません。よって、詰まりの原因となります。 フィルターを使用する時は、脂肪乳剤用のフィルターを用います。 微生物ろ過フィルターを用いて投与しないよう注意されており、選択肢 4 は誤りです。 タクロリムス注射液には、ポリ塩化ビニル製の輸液セットの使用は避けます。 DEHPの溶出及び、PVCへの吸着を避けるためです。 よって、選択肢 5 は誤りです。 以上より、正解は 3 です。 問337 以下の用語(略語)のうち、肝機能を示すマーカーはどれか。 2つ選べ。 1 AST 2 BUN 3 CPK (CK) 4 CRP 5 γ-GTP (γ-GT) 6 HbA1c 7 INR 8 WBC AST は、肝機能を表す指標です。 BUN は、腎機能を表す指標です。 CPK は、心筋梗塞などの時に高値を示す、筋肉の中にある酵素です。 CRP は、炎症性タンパク質です。炎症の早期診断に役立つ指標です。 γ-GTP は、肝機能を表す指標です。 HbA1c は、1~2ヶ月の血糖の状態を反映する指標です。 INR は、血液の凝固速度を表す指標です。 WBC は、白血球数です。 以上より正解は 1,5 です。 問338 保険薬局における麻薬の取扱いに関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。 1 処方せんにより麻薬を調剤する場合は、麻薬小売業者の免許は不要である。 2 麻薬を購入する時は、麻薬譲渡証を麻薬卸売業者から受け取り、麻薬譲受証を麻薬卸売業者に渡す。 3 麻薬を調剤する時は、在庫数と帳簿上の残数を確認する。 4 麻薬処方せんを保存する際には、一般の処方せんとは別にする。 5 麻薬帳簿は、最終記載の日から2年間保管する。 麻薬施用者が交付した麻薬を記載した処方せんに基づき、麻薬を調剤し、患者に交付するためには 麻薬小売業者の免許を受けなければなりません。 免許の有効期間は、免許を受けた比から翌年の12月31日までです。 よって、選択肢 1 は誤りです。 選択肢 2 ~ 5 はその通りの記述です。 以上より、正解は 1 です。 問339 保険調剤後の調剤録に関する記述のうち、誤っているのはどれか。 1つ選べ。 1 調剤済みの処方せんに必要事項を記入して調剤録とした。 2 保険薬局開設者が、調剤録を最終の記入日から5年間保存したので廃棄した。 3 1回目の分割調剤時に、調剤録に代えて処方せんに必要事項を記入した。 4 処方せんに関する医師への疑義照会の内容を調剤録に記載した。 5 患者の被保険者証記号番号を調剤録に記載した。 分割調剤を行った場合は、処方せんに必要な事項を記入し、調剤録を作成した後に、処方せんを 患者に返却します。 よって、調剤録を作らないわけではないので、選択肢 3 は誤りです。 その他の選択肢は、全て正しい記述です。 調剤録は、調剤済みとなった処方せんに、必要事項を記入したものでかえることができます。 又、調剤録の保管期間は 3 年間です。5年保存した後の廃棄は適切です。 疑義照会した場合は、調剤録にその回答内容を記載します。 又、被保険者証記号番号などは、必要記載事項です。 以上より、正解は 3 です。 問340 保険調剤における先発医薬品から後発医薬品への変更に関する記述のうち 正しいのはどれか。 2つ選べ。 ただし、後発医薬品への変更が可能とされた処方せんとする。 1 患者へ後発医薬品に関する説明を行い、同意を得た上で変更を行った。 2 後発医薬品に変更する際に、適応症を確認した。 3 錠剤の先発医薬品を散剤の後発医薬品に、薬剤師の判断で変更して調剤した。 4 医療機関には変更に伴う情報提供を行わなかった。 5 交付済の後発医薬品を後日先発医薬品と交換した。 選択肢 1,2 は正しい記述です。 先発品を後発品へと変更する際、類似する別剤形への変更は可能です。 しかし、錠剤と散剤は、類似する別剤形の範囲を超えており、薬剤師の判断での変更はできません。 よって、選択肢 3 は誤りです。 先発品を後発品へと変更する際には、調剤した医薬品の銘柄等につて 当該処方せんの発行医療機関へと情報提供することになっています。 よって、選択肢 4 は誤りです。 新たに先発医薬品を手に入れるには 改めて受診をし、新たな処方せんを手に入れる必要があります。 よって、選択肢 5 は誤りです。 以上より、正解は 1,2 です。 問341 一般用医薬品の配合成分及び使用法と その医薬品を長期連用した場合に生じる可能性のある副作用との組合せのうち 誤っているのはどれか。 1つ選べ。
問342 薬剤性の皮膚粘膜眼症候群が疑われる代表的な初期症状はどれか。 2つ選べ。 1 発熱(38℃以上) 2 紅斑 3 黄疸 4 四肢のしびれ 5 空咳 皮膚粘膜眼症候群は、別名スティーブンス・ジョンソン症候群です。 代表的な初期症状としては、高熱(38℃以上)、めやに、まぶたの腫れ、くちびるなどのただれ のどの痛み、皮ふの広い範囲が赤くなる(紅斑)などがあります。 以上より、正解は 1,2 です。 問343 薬局での受診勧奨に関する記述のうち、適切なのはどれか。 2つ選べ。 1 一般用医薬品を使用したが症状が悪化したとの訴えがあったので、受診勧奨を行った。 2 受診勧奨時に、同意を得ないで来局者の情報を医師に提供した。 3 症状が重篤であったが、かかりつけの医療機関が休診日であったため受診勧奨しなかった。 4 一般用医薬品の効能・効果にはない症状であったため、受診勧奨を行った。 選択肢 1 はその通りの記述です。 選択肢 2 は、個人情報保護の観点から、適切ではありません。 同意が必要です。 症状が重篤であることから、かかりつけの医療機関にこだわらず、速やかな受診を勧奨すべきであると 考えられます。 よって、選択肢 3 は誤りです。 選択肢 4 はその通りの記述です。 以上より、正解は 1,4 です。 問344 地域における薬剤師の活動に関する記述のうち、適切でないのはどれか。 1つ選べ。 1 学校における衛生活動や児童・生徒への薬の教育にたずさわる。 2 地域住民の健康増進に積極的にかかわる。 3 未使用の医療用医薬品を回収し、有効期限内の医薬品を再利用する。 4 保健機能食品に関する情報提供を行う。 選択肢 1,2,4 はその通りの記述です。 未使用の医療用医薬品を回収し、有効期限内の医薬品を再利用するというのは 薬剤師の活動ではありません。 いったん処方済みとなった処方せん医薬品は、特定の人の特定の疾患に対する 極めて限定的な使用目的のものであり、原則的に再利用は行いません。 よって、選択肢 3 は誤りです。 以上より、正解は 3 です。 問345 消毒薬の説明として、誤っているのはどれか。 1つ選べ。 1 グルタラールは、医療器具の消毒に使用できる。 2 ポビドンヨードは、皮膚や創傷面の消毒に使用できる。 3 ベンザルコニウム塩化物は、口腔内の消毒に使用できる。 4 消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対して有効である。 5 次亜塩素酸ナトリウムは、B型肝炎ウイルスに有効である。 |