問97-226~97-245 解説一覧


問226

必須微量元素に関する以下の問に答えよ。

※訂正により、選択肢 3 は Fe → Co 


(衛生)

 微量元素と、それを構成成分とする酵素との組合せのうち、正しいのはどれか。

2つ選べ。


  <微量元素>    <酵素>

 1 Cu  ------  アルコールデヒドロゲナーゼ

 2 Zn  ------  炭酸デヒドラターゼ

 3 Fe → Co  ------  キサンチンオキシダーゼ

 4 Se  ------  グルタチオンペルオキシダーゼ

 5 Mn  ------  カタラーゼ






アルコールデヒドロゲナーゼの構成成分である微量元素は、亜鉛です。
よって、銅ではないので、選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 はその通りの記述です。


キサンチンオキシダーゼの構成成分である微量元素は、Fe及びMoです。
よって、Coではないので、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 はその通りの記述です。


カタラーゼの構成成分である微量元素は、Feです。
よって、Mnではないので、選択肢 5 は誤りです。



よって、正解は 2,4 です。







問227

必須微量元素に関する以下の問に答えよ。


(実務)

 経口及び経腸栄養補給が困難な60歳男性に対して高カロリー輸液に総合ビタミン注射液を混合して投与していた。3ヶ月経過したところで、経ロ摂取が可能となり、高カロリー輸液が中止になった。その後、男性より「食事の味がわからない」との訴えがあった。この原因として欠乏が考えられる微量元素はどれか。

1つ選べ。


 1 Cu

 2 Zn

 3 Fe

 4 Se

 5 Mn






銅が欠乏すると、貧血、神経変性などを引き起こすことがあります。


亜鉛が欠乏すると、味覚異常を引き起こすことがあります。


鉄が欠乏すると、貧血などを引き起こすことがあります。


セレンの欠乏症は、あまり知られていません。


マンガンの欠乏すると、生殖能力の低下などを引き起こすことがあります。


食事の味がわからないという訴えの原因として欠乏が考えられるのは
この中では亜鉛が最も妥当であると考えられます。

よって、正解は 2 です。







問228

40歳男性。8月3日の早朝、下痢、腹痛、嘔吐と発熱を訴えて救急外来を受診した。医師が問診したところ、前夜に友人5人とイカ釣りに出かけ、船上で釣ったイカをイカそうめん(細切りの刺身)にして食べたとのことであった。友人5人も同様の症状を訴えているという。医師は食中毒と診断し、便の検査をオーダーするとともに、薬剤師に治療薬についての処方提案を求めた。


(衛生)

 この症例において、食中毒の原因として最も可能性が高いのはどれか。

1つ選べ。


 1 サルモネラ属菌

 2 ノロウイルス

 3 アニサキス

 4 腸炎ビブリオ

 5 ウェルシュ菌





サルモネラ属菌は、グラム陰性桿菌の一種です。

サルモネラ菌による食中毒の原因の多くは鶏卵由来です。



ノロウイルスは、ウイルスの一種です。RNAウイルスです。

冬場、カキなどを由来として食中毒が発生します。

食中毒の大きな原因を占めているウイルスです。



アニキサスは、海産動物に寄生する寄生虫です。

食後数時間のうちに、激しい腹痛と嘔吐が見られます。

下痢は一切見られない点が、一般的な食中毒と異なる特徴です。



腸炎ビブリオは、好塩性(塩が入っている方が好きな菌。)のグラム陰性桿菌です。

主に海水中に生息する細菌です。

激しい腹痛を伴う下痢を発症します。嘔吐、発熱を伴うこともあります。

本問の食中毒の原因は、腸炎ビブリオと考えられます。



ウェルシュ菌は、嫌気性グラム陽性桿菌です。

川や海など、自然界に広く分布し、ヒトの腸内細菌叢の主要な構成菌でもあります。

食中毒を起こした時に、嘔吐、発熱が見られないという特徴があります。



以上より、正解は 4 です。




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問229

(実務)

 この患者の初期の治療に最も適した薬剤はどれか。

1つ選べ。


 1 セフェム系抗菌薬

 2 電解質輸液

 3 止瀉薬

 4 解熱鎮痛薬

 5 鎮痙薬






腸炎ビブリオには、ニューキノロン系などの抗菌薬が選択されます。
セフェム系は感受性があまりよくありません。

よって、選択肢 1 は誤りです。


食中毒の場合は、止瀉薬や鎮痙薬は、菌の排出を遅らせてしまうことがあり、使用されません。
さらに、解熱剤は、脱水を悪化させることがあり(解熱のために大量の発汗を伴うため)
あまり使用されません。

よって、選択肢 3,4,5 は誤りです。


下痢による脱水に対して、輸液が行われます。
又、病原体の定着阻止のため、乳酸菌などが用いられることもよくあります。



以上より、正解は 2 です。






問230

56歳男性。35年間の喫煙歴があり、最近、息苦しいことが多いことから、禁煙相談のため薬局に来た。

そこで、薬剤師が禁煙の重要性を説明することにした。


(実務)

 薬剤師が、喫煙者に最も起こりやすい疾患として念頭におくべきものはどれか。

1つ選べ。


 1 慢性閉塞性肺疾患

 2 狭心症

 3 小細胞肺癌

 4 非小細胞肺癌

 5 食道癌






喫煙により起こりやすい疾患としては、呼吸器系の疾患がまず第一に挙げられます。
すなわち、慢性気管支炎などの、慢性閉塞性肺疾患です。

他にも、虚血性心疾患が起こりやすい疾患として挙げられます。

肺がんや、食道がんも、喫煙者はリスクが高まる疾患です。

最も起こりやすい疾患として念頭におくべきものという設問なので
慢性閉塞性肺疾患が適切であると考えられます。



以上より、正解は 1 です。






問231

56歳男性。35年間の喫煙歴があり、最近、息苦しいことが多いことから、禁煙相談のため薬局に来た。

そこで、薬剤師が禁煙の重要性を説明することにした。


(衛生)

 喫煙に関する記述のうち、正しいのはどれか。

2つ選べ


 1 2000年以降の日本人男性の喫煙率は、低下する傾向にある。

 2 2000年以降の日本人女性の喫煙率は、上昇する傾向にある。

 3 妊産婦の喫煙は、低出生体重児のリスクファクターである。

 4 タバコの煙に含まれるベンゾ[ a ]ピレンは、一次発癌物質である。





日本人の喫煙率に関しては、年々低下傾向にあります。

平成22年の調査において、日本人の喫煙率は19.5%とのことです。

男性は年々減少傾向、女性は変動なし~減少傾向です。

よって、選択肢 2 は誤りです。



妊娠中の喫煙は、流産、早産の可能性を高めます。

又、低体重児や、子宮内発育遅延の原因となることもあります。



一次発がん物質とは、物質が、直接発がん性を示す化学物質のことです。

ベンゾピレンは、酵素反応を経て、発がん性を誘発させる物質となるため

一次発がん物質ではありません。

よって、選択肢 4 は誤りです。



以上より、正解は 1,3 です。




問232

保険薬局にて以下の処方せんを受け取った。



(実務)

 この患者への指導として、適切でないのはどれか。

1つ選べ。


 1 BMIの算出方法とその値が25以上を肥満と判定することを説明した。

 2 継続できる有酸素運動を勧めた。

 3 家庭での血圧測定の重要性について説明した。

 4 患者の疾病が食生活や喫煙などの生活習慣と深く関わっていることを説明した。

 5 毎日、空腹時血糖値を測ることを指導した。





昭和 30 年生まれなので、50代後半で、男性です。

テルミサルタン(AT受容体拮抗薬であり、降圧薬)と

プラバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬であり、脂質異常症薬)が出ていることから

高血圧及び脂質異常症と考えられます。



高血圧、及び脂質異常症は、共に心臓病や脳卒中の危険因子です。

肥満の解消運動の習慣化食生活の改善などが求められます。

又、血圧のコントロールが行われているかを知るために、家庭で血圧を測定することが

重要です。



本問における患者に対して、毎日空腹時血糖値を測ることを指導する必要は

ないと考えられます。



以上より、正解は 5 です。



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問233




この処方から推定される疾患が基礎となって発症する代表的な生活習慣病はどれか。

2つ選べ。


 1 痛風

 2 脳血管疾患

 3 心疾患

 4 悪性新生物

 5 肺気腫




テルミサルタンは、AT II 受容体拮抗薬です。

降圧薬です。

プラバスタチンナトリウムは、HMG-CoA 還元酵素阻害剤です。

高脂血症治療薬です。


これらの処方から推定される疾患は、高血圧、及び脂質異常症です。

これらの疾患が基礎となって発症する代表的な生活習慣病としては

脳血管疾患や、心疾患が挙げられます。



以上より、正解は 2,3 です。






問234

午前8時半頃、半裸で意味不明の言葉を叫びながら路上で暴れていた男性が警察官に保護された。

言動から薬物中毒が疑われたため、警察官は救急車を手配し、男性は救急病院に搬送された。

男性の来院時の状態は以下の通りであり、担当医師から、救急救命室担当の薬剤師に

原因薬物の検査と治療薬の提案が依頼された。


【身体所見】

 呼吸数:42/分、脈拍:160/分、体温:38℃、瞳孔散大・対光反射減弱、発汗なし、歯咬み・歯ぎしり著明、口唇チアノーゼ、四肢の冷感、呼吸時に「ウー、ウー」と喘ぎながら首を左右に常同的に振る、左上肢に多数の注射痕あり


(実務)

 原因薬物と推定されるのはどれか。

1つ選べ。


 1 大麻

 2 ヘロイン

 3 LSD

 4 メタンフェタミン

 5 トリアゾラム





大麻の摂取法は、パイプなどを用いた経口摂取が主な方法です。
多数の注射痕とあることから、大麻ではないと考えるのが妥当です。
よって、選択肢 1 は誤りです。


ヘロインは、まず多幸感をもたらし、その後だるさ、激痛といった症状が見られます。
又、大量の涙、鼻水、よだれ、冷や汗といった症状が見られます。
そのような症状は見受けられないことから、ヘロインではないと考えるのが妥当です。
よって、選択肢 2 は誤りです。


LSDは、主に幻覚作用を示す、合成麻薬です。
LSDは通常、経口摂取されるため、多数の注射痕から考えて、LSDではないと考えるのが妥当です。
よって、選択肢 3 は誤りです。


メタンフェタミンは、覚せい剤です。
主に静脈注射で摂取され、血圧上昇、散瞳などが見られます。
又、常同行為が見られることが多いという特徴があります。


トリアゾラムは、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
呼吸抑制が副作用として知られています。
呼吸数42/分 と、興奮性の作用が見られることから、トリアゾラムではないと考えるのが妥当です。
よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 4 と考えられます。







問235

午前8時半頃、半裸で意味不明の言葉を叫びながら路上で暴れていた男性が警察官に保護された。

言動から薬物中毒が疑われたため、警察官は救急車を手配し、男性は救急病院に搬送された。

男性の来院時の状態は以下の通りであり、担当医師から、救急救命室担当の薬剤師に

原因薬物の検査と治療薬の提案が体頼された。


【身体所見】

 呼吸数:42/分、脈拍:160/分、体温:38℃、瞳孔散大・対光反射減弱、発汗なし、歯咬み・歯ぎしり著明、口唇チアノーゼ、四肢の冷感、呼吸時に「ウー、ウー」と喘ぎながら首を左右に常同的に振る、左上肢に多数の注射痕あり


(衛生)

 この患者の治療に最も適切な薬物はどれか。

1つ選べ。




選択肢 1 は、ジアゼパムです。

興奮状態の対症療法として用いられることがあります。



選択肢 2 は、アトロピンです。

コリン作動性クリーゼの解毒薬として用いられることがあります。



選択肢 3 はナロキソンです。

麻薬拮抗薬として用いられます。



選択肢 4 は、アセチルシステインです。

アセトアミノフェン中毒の解毒剤として用いられます。



選択肢 5 は、プラリドキシムヨウ化メチルです。

有機リン剤中毒の解毒剤として用いられます。



本症例の患者は、興奮状態であると考えられるため

適切な薬剤は、選択肢 1 のジアゼパムと考えられます。



よって、正解は 1 です。



問236

52歳男性。左片麻痺を主訴に受診し、CT検査で右頭頂葉に腫瘤を認めたため入院精査を行うことになった。

造影MRIで、右頭頂葉にリング状に造影剤増強効果を示す20 × 23 mm径の腫瘤と広範な周辺浮腫を認めた。

また、胸部単純X線検査では左下肺野に腫瘤影を認めた。

原発性肺癌の脳転移が疑われ、原発巣の確認と全身の転移巣の検索を目的として

PET−CT検査を行うことになった。核医学の専門医から

PET−CT業務を担当する薬剤師に検査薬の調製と品質検定が依頼された。


(実務)

 調製すべき検査薬はどれか。

1つ選べ。


 1 99mTcO4

 2 67Ga−クエン酸

 3 15O−酸素ガス

 4 123I−3−ヨードベンジルグアニジン

 5 18F−フルデオキシグルコース






99mTc は、肝脾疾患の診断などで用いられます。
本患者は、原発性肺癌の脳転移疑いということなので、用いられません。
よって、選択肢 1 は誤りです。


67Ga は、悪性腫瘍、炎症性病変の診断に用いられます。
特に乳がん、肺がん、悪性リンパ腫などへ高い集積を示します。
本患者は、原発性肺癌の脳転移疑いということなので、用いられません。
よって、選択肢 2 は誤りです。


15O は、脳酸素消費量を測定する時に用いられます。
本患者は、原発性肺癌の脳転移疑いということなので、用いられません。
よって、選択肢 3 は誤りです。

123I は、褐色細胞腫の診断などに用いられます。
本患者は、原発性肺癌の脳転移疑いということなので、用いられません。
よって、選択肢 4 は誤りです。


18F は、悪性腫瘍の診断に広く用いられます。
転移性の腫瘍の診断にも用いられます。



以上より、正解は 5 です。







問237

(衛生)

 この検査薬の体内分布を測定するには何を検出すればよいか。

1つ選べ。


 1 陽子線

 2 陽電子線

 3 特性 X 線

 4 γ 転移で放出される電磁波

 5 消滅放射線





18F-FDGは、周囲の電子と反応して、消滅放射線と呼ばれる γ 線を放出します。

その γ 線を測定することにより、検査薬の体内分布を測定します。



以上より、正解は 5 です。





問238

ある薬剤師が、中学校の学校薬剤師として委嘱された。

以下の問に答えよ。


(実務)

 学校薬剤師として以下の行為を行った。適切でないのはどれか。

1つ選べ。


 1 校舎屋上の貯水タンクを改修したので、水道水に大腸菌が検出されないことを確認した。

 2 保健室のベッドについて、ダニの有無を検査した。

 3 処方せんを学校へ持参した生徒がいたので、保健室で調剤した。

 4 節電のために蛍光灯の数を減らしたので、教室の照度が十分か調べた。

 5 麻薬や覚せい剤の危険性について指導した。







学校薬剤師は、大学を除く、すべての学校に委任委嘱されています。
環境衛生、健康相談、保健指導、医薬品や毒物、劇物などの検査、鑑定などの職務を
行います。

処方せんに対する調剤業務は、学校薬剤師の職務ではありません。



以上より、正解は 3 です。







問239

(衛生)

 勤務する学校の水道水中の残留塩素を検査したところ

遊離残留塩素濃度は 0.2 mg / L、結合残留塩素濃度は 0.3 mg / Lであった。

これに関する記述のうち、正しいのはどれか。

1つ選べ。


 1 結合残留塩素が基準を満たしているので、塩素消毒は十分である。

 2 遊離残留塩素が基準を満たしているので、塩素消毒は十分である。

 3 結合残留塩素が基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。

 4 遊離残留塩素が基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。

 5 遊離残留塩素及び結合残留塩素がともに基準を満たしていないので、塩素消毒は不十分である。






我が国の水道水消毒では、蛇口において
遊離残留塩素を 0.1mg/L , 結合残留塩素の場合は 0.4mg/L 以上
保持するよう規定されています。

よって、遊離残留塩素が基準を満たしているので
塩素消毒は十分であるといえます。



以上より、正解は 2 です。






問240

6月、海水浴シーズンを迎え、県の担当課から県内の保健所に

管内の海水浴場の適合検査を行うように指示があった。

水質検査担当の薬剤師は、海水浴場に出かけ

船上から油膜の有無、透明度を確認した上で、検査用の海水を採取した。


(実務)

 担当薬剤師が検査すべき項目はどれか。

2つ選べ。


 1 ふん便性大腸菌群数

 2 一般細菌数

 3 塩化物イオン濃度

 4 生物化学的酸素要求量(BOD)

 5 化学的酸素要求量(COD)




海の検査項目は、pH , DO , 大腸菌 、全pb , COD , 全N , 全P です。

※海は、BOD,SSは不要です。

※又、n-ヘキサン抽出物質も検査します。



以上より、正解は 1,5 です。



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問241

(衛生)

 水質汚濁の検査項目とその測定法との組合せのうち、正しいのはどれか。

2つ選べ


   <検査項目>        <測定法>

 1 ふん便性大腸菌群数 ------ 標準寒天培地法

 2 一般細菌数     ------ 特定酵素基質培地法

 3 塩化物イオン濃度  ------ 硝酸銀滴定法(モール法)

 4 BOD        ------ インドフェノール法

 5 COD        ------ 酸性高温過マンガン酸法






標準寒天培地法で検査する対象は、一般細菌です。
よって、選択肢 1 は誤りです。


特定酵素基質培地法で検査する対象は、大腸菌です。
よって、選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 はその通りの記述です。
モール法とは、水溶液中の塩化物イオンの濃度を測定する方法です。
沈殿滴定の一種です。指示薬として、クロム酸カリウムが用いられます。


インドフェノール法は、アンモニアの定量法です。
よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 はその通りの記述です。




以上より、正解は 3,5 です。







問242

室内空気を汚染させる原因物質には、二酸化炭素、一酸化炭素、じんあい、微生物、化学物質などがある。

医療施設では清浄度によるゾーニングがなされ、各エリアの空調管理が行われている。


(実務)

 室内環境管理に関する記述のうち、正しいのはどれか。

2つ選べ。


 1 室内空気を衛生的に保つため、二酸化炭素濃度は1.0 %以下とされている。

 2 レジオネラ症の主症状は、激しい下痢である。

 3 二酸化炭素は、通常、検知管法で測定される。

 4 ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因となる。






室内の二酸化炭素濃度は、1000ppm すなわち、0.1%以下と定められています。
よって、1.0% 以下ではないので、選択肢 1 は誤りです。


レジオネラ症とは、レジオネラ属菌を含んだエアロゾルを吸入することによる、気道感染症のことです。
悪寒、咳、高熱などの症状が現れます。
よって、主症状は激しい下痢ではないので、選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3,4 はその通りの記述です。



以上より、正解は 3,4 です。







問243

室内空気を汚染させる原因物質には、二酸化炭素、一酸化炭素、じんあい、微生物、化学物質などがある。

医療施設では清浄度によるゾーニングがなされ、各エリアの空調管理が行われている。


(衛生)

 4人の患者が入院している病室の必要換気量が90 m3/hであるとき、この病室の必要換気回数(回/h)はどれか。1つ選べ。

ただし、この病室は、床面積60 m2、床から天井までの高さ3 mの直方体とする。


 1 0.3  2 0.5  3 1  4 2  5 3





換気回数とは、部屋の空気が何回入れ替わったかを示す回数です。


この病室は、床面積60 m2、床から天井までの高さ3 mの直方体なので

体積は 60 × 3 = 180 m3 です。

よって、 1 回で 180 m3 の空気が入れ替わります。

必要換気量が90 m3/h であることから

必要換気回数を x (回/h) とすれば

x (回/h) × 180 (m3 /回) = 90  (m3/h) となります。

よって、x = 0.5 です。



以上より、正解は 2 です。



問244

ある日の午後、保険薬局に処方せんを持った小学生が保護者とともに来局した。

光化学スモッグ注意報が発令されていたが、校庭でサッカーをしていたという。


(実務)

光化学スモッグ発生時の対処法についての指導として、適切でないのはどれか。

1つ選べ。


 1 注意報が発令されたら屋外での活動を控える。

 2 目がチカチカしたら水道水で目を洗う。

 3 屋内では窓を閉めて過ごす。

 4 うがいをする。

 5 つばのある帽子をかぶる。






光化学スモッグとは、汚れた大気に光が当たることをきっかけとし、大気中の炭素化合物や
窒素化合物が分解することで、人体に有害な化合物であるスモッグができる現象です。
直接外気に触れる目や、空気が通る呼吸器が影響を受けやすく、目の痛みや咳、気分の悪さ
などが主な症状として現れます。

対処法としては、すぐに室内に入ることです。
又、目や呼吸器を水で洗うことも有効です。

つばのある帽子をかぶっても、対処法とはなりません。



以上より、正解は 5 です。






問245

ある日の午後、保険薬局に処方せんを持った小学生が保護者とともに来局した。

光化学スモッグ注意報が発令されていたが、校庭でサッカーをしていたという。


(衛生)

 光化学オキシダントに関する記述のうち、正しいのはどれか。

1つ選べ。


 1 主として固定発生源から排出される一次汚染物質であり、酸性雨の原因となる。

 2 化石燃料の不完全燃焼により発生し、主として自動車がその発生源である。

 3 環境基準の達成率は高いが、大都市圏において特別措置法による低減対策が行われている。

 4 炭素、酸素、水素、塩素が加熱される過程で非意図的に生成する。

 5 炭化水素を含む揮発性有機化合物と窒素酸化物が反応して生成する酸化性物質である。






光化学オキシダントは、二次汚染物質に分類されます。
すなわち、化石燃料の使用等により発生した汚染物質(一次汚染物質)が
大気中に拡散し、化学反応を起こして生成する物質です。

よって、選択肢 1,2 は誤りです。
選択肢 1 は硫黄酸化物のことであると考えられます。
選択肢 2 は 一酸化炭素のことであると考えられます。


選択肢 3 はNOx、すなわち、窒素酸化物に関する記述です。
よって、光化学オキシダントに関する記述ではないので、誤りです。


選択肢 4 はダイオキシン類に関する記述です。
よって、光化学オキシダントに関する記述ではないので、誤りです。


選択肢 5 はそのとおりの記述です。



以上より、正解は 5 です。