問97-200 解説


問200

原発開放隅角緑内障の患者が、以下の内容の処方せんを保険薬局に持参した。患者インタビューの結果、ベンゾジアゼピン系薬の服薬歴があることが確認された。

 (処方1)

   ラタノプロスト 0.005 % 点眼液 2.5 mL 1本

      1日1回 両眼 点眼1回1滴

 (処方2)

   カルテオロール塩酸塩 2 % 点眼液 5 mL 1本

      1日2回 両眼 点眼1回1滴

 (処方3)

   アセタゾラミド錠 250 mg 1回1錠(1日2錠)

      1日2回 朝夕食後 14日分


(実務)

 この患者に関する情報収集と服薬指導の内容として、誤っているのはどれか。

1つ選べ。


 1 ラタノプロスト点眼液の投与により色素沈着が起こる可能性がある。

 2 気管支ぜん息の有無を確認する。

 3 ベンゾジアゼピン系薬の併用は禁忌である。

 4 点眼液の併用時は、5分間以上の間隔をあけて点眼する。

 5 アセタゾラミド錠の服用により、四肢のしびれが生じることがある。





ラタノプロスト(キサラタン)は、緑内障治療薬の目薬です。

成分が皮膚につくことで、皮膚の色素沈着や、まつげの多毛化が副作用として知られています。

このため、入浴前に点眼したり、目薬使用後、すぐに清潔なティッシュやガーゼでよく拭きとるとよいです。



又、動物実験において、一過性の気道抵抗の増加が起きており、気管支喘息の患者には

慎重投与となっています。



緑内障治療薬は、2種類以上の点眼剤が出ることもよくあります。

点眼剤の併用時には、薬があふれてしまわないように、5分間以上間隔をあけて

点眼するよう指導する必要があります。



アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素阻害剤です。

房水の産生を抑えることで眼圧を下げます。

比較的多い(25.9%)副作用として、四肢の知覚異常があります。

ただ、これはとくに重大な副作用ではなく、服用を続けるにしたがって

慣れていき、しびれ感が軽減されることも多いようです。



特にベンゾジアゼピン系の薬と併用禁忌である薬はありません。



以上より、正解は 3 です。