問97-202 解説


問202

55歳男性。血液透析を受けている。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症の治療のため、テイコプラニンの投与が開始された。


(実務)

 テイコプラニンに関する薬剤情報として、誤っているのはどれか。

1つ選べ。


 1 作用は殺菌的である。

 2 血中濃度モニタリングは、最低血中濃度を指標として行う。

 3 薬剤の効果は時間依存的である。

 4 初回は、急速なワンショット静注で投与する。

 5 腎機能障害患者では、血中半減期が延長する。






テイコプラニンは、グリコペプチド系抗生物質です。
細菌の細胞壁のペプチドグリカン合成を阻害することにより
殺菌的に作用します。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対し、優れた抗菌力を示します。


本剤によるショック、及びレッドマン症候群(顔や体の紅斑性充血など)が報告されているので
30分以上かけて、様子を見つつ点滴静注します。


TDMを行うことが望ましい医薬品です。
トラフレベル、すなわち、最低血中濃度を指標とします。
時間依存性作用を持つと言われています。


腎排泄型の薬剤で、腎機能障害者では血中半減期が延長します。
そのため、Ccr に応じた投与法が定められています。



よって、初回に急速なワンショット静注は行わないので
誤っている選択肢は 4 です。