問97-210 解説


問210

53歳男性。進行期パーキンソン病の患者。以下の薬剤が処方されている。


 (処方)

   レボドパ・カルビドパ配合錠 100 mg  1回2錠(1日6錠)

   エンタカポン錠 100 mg        1回2錠(1日6錠)

   ペルゴリドメシル酸塩錠 250 μg    1回1錠(1日3錠)

   アマンタジン塩酸塩錠 50 mg      1回2錠(1日6錠)

                       1日3回 朝昼夕食後

   セレギリン塩酸塩錠 2.5 mg       1回2錠(1日4錠)

                       1日2回 朝昼食後


(実務)

 それぞれの薬剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。


 1 カルビドパは、レボドパの消化管吸収を高めるために配合されている。

 2 エンタカポンは、パーキンソン病の症状の日内変動(wearing-off現象)を改善する。

 3 ペルゴリドは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬と併用禁忌である。

 4 アマンタジンは、抗A型インフルエンザ薬としても用いられる。

 5 セレギリンの服用中は、必ず定期的に心エコー検査を行う。







カルビドパは、脱炭酸酵素阻害剤です。
抹消におけるレボドパの分解を阻害する目的で配合されています。
よって、レボドパの消化管吸収を高めるためではないので
選択肢 1 は誤りです。


エンタカポン(コムタン)は、COMT(Cathecol-O-methyl transferase)阻害薬のひとつです。
COMT を阻害し、末梢におけるレボドパの分解を阻害することにより、レボドパの
脳内以降を高めます。症状の日内変動の改善が適応です。


ペルゴリドは、ドパミン作動薬です。
麦角系アルカロイドの一種です。
抗パーキンソン薬で、SSRI との併用が禁忌であるものは、セレギリンです。
よって、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 はその通りの記述です。


セレギリンは、MAO-B(monoamine oxidase B)阻害薬です。
抗パーキンソン薬で、定期的に心エコー検査をする薬は、カベルゴリンなどです。
よって、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 2,4 です。