問97-211 解説


問211

53歳男性。進行期パーキンソン病の患者。以下の薬剤が処方されている。


 (処方)

   レボドパ・カルビドパ配合錠 100 mg  1回2錠(1日6錠)

   エンタカポン錠 100 mg           1回2錠(1日6錠)

   ペルゴリドメシル酸塩錠 250 μg      1回1錠(1日3錠)

   アマンタジン塩酸塩錠 50 mg       1回2錠(1日6錠)

                                    1日3回 朝昼夕食後

   セレギリン塩酸塩錠 2.5 mg         1回2錠(1日4錠)

                                    1日2回 朝昼食後


(物理・化学・生物)

 レボドパとその関連化合物に関する記述のうち、正しいのはどれか。

1つ選べ。



 1 レボドパの名称は (S)−3−(3,4−dihydroxyphenyl) valineである。

 2 レボドパは副腎皮質でトリプトファンから合成される。

 3 レボドパが脱炭酸されると、ドパミンが生じる。

 4 ドパミンのベンジル位がヒドロキシ化されるとアドレナリンが生じる。

 5 ノルアドレナリン及びアドレナリンを含む一部の生体アミンをフェノールアミンとよぶ。






(S)-2-amino-3-(3,4-dihydroxyphenyl) propanoic acid
なので、選択肢 1 は誤りです。

正式な名称がわからなくても、バリンの構造と比較することで
誤りであると判断できるのではないかと考えられます。


レボドパは、L-チロシンから合成されます。
よって、トリプトファンから合成されるわけではないので
選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 はその通りの記述です。


ドパミンのベンジル位がヒドロキシ化されると、ノルアドレナリンが生じます。
よって、アドレナリンが生じるわけではないので、選択肢 4 は誤りです。


ノルアドレナリン及びアドレナリンのように
カテコール(オルト位に、ヒドロキシ基を持ったフェノール)とアミンを持った化合物は
カテコールアミンと総称されます。

よって、フェノールアミンではないので、選択肢 5 は誤りです。



以上より、正解は 3 です。