問97-217 解説


問217

40歳女性。高コレステロール血症の改善のため、処方1で治療を行っていたが

治療効果不十分のため、処方2が追加となった。


 (処方1)

   ロスバスタチンカルシウム錠 5 mg   1回1錠(1日1錠)

                       1日1回 夕食後 28日分

 (処方2)

   エゼチミブ錠 10 mg          1回1錠(1日1錠)

                       1日1回 夕食後 28日分


(物理・化学・生物)

 コレステロール及びリポタンパク質に関する記述のうち、誤っているのはどれか。

1つ選べ。


 1 健常人の血清中で、総コレステロールの50%以上は低密度リポタンパク質 (LDL) に含まれる。

 2 健常人の血清中では、コレステロールのエステル型は遊離型よりも多く存在する。

 3 血中の大部分のコレステロールエステルは、レシチン:コレステロールアシルトランスフェラ一ゼ (LCAT) により生成される。

 4 キロミクロンは、主に末梢組織からコレステロールを受け取り肝臓へ運搬する。

 5 肝臓では、主にアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ (ACAT) によりコレステロールエステルが生成される。







総コレステロールの正常値は 130 ~ 200 mg/dl
LDLコレステロールの正常値は 70 ~ 120mg/dl
です。よって、50%以上がLDLに含まれるといってよいと考えられます。


選択肢 2,3 はその通りの記述です。


キロミクロンとは、脂質を取り込むタンパク質です。
小腸粘膜細胞に取り込まれた脂質を取り込み、リンパ管へ送られます。

小腸から組織への輸送を司っており、抹消から肝臓への輸送ではありません。
よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 はその通りの記述です。



以上より、正解は 4 です。