問97-219 解説


問219

50歳男性。脳梗塞後の再発予防のため、以下の薬剤が処方された。

 (処方)

   シロスタゾール錠 100 mg        1回1錠(1日2錠)

                       1日2回 朝夕食後 7日分


(物理・化学・生物)

 脳梗塞の発症には、生体の止血機構が関わっている。

止血機構に関する記述のうち、正しいのはどれか。

2つ選べ。


 1 血小板から放出されるトロンボキサンA2により、血管平滑筋が収縮する。

 2 血小板内のサイクリックAMP (cAMP) 量が増加すると、血小板凝集が促進される。

 3 血小板が活性化されると、主な生理活性物質としてヒスタミン及び血小板活性化因子 (PAF) が放出される。

 4 血管内皮細胞で産生されたプロスタグランジンI2の作用により、強固な血小板血栓が形成される。

 5 血小板血栓の周囲でフィブリノーゲンからフィブリンが形成され、血液凝固が進行する。







選択肢 1 はその通りの記述です。


血小板内のcAMP量が増加すると、血小板凝集が抑制されます。
よって、凝集が促進されるわけではないので、選択肢 2 は誤りです。


血小板の活性化によって放出されるのは、ADP やセロトニンです。
よって、ヒスタミンではないので、選択肢 3 は誤りです。

ちなみに、PAF は、血小板を含めた様々な細胞から放出されます。
血しょう中では、速やかに分解されます。


プロスタグランジン(PG) I2 の役割は、血管拡張及び、血小板合成阻害作用です。
血小板凝集作用を示すのはPGD2 、PGH2 などです。
よって、選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 はその通りの記述です。



以上より、正解は 1,5 です。