問97-179 解説


問179

製剤化に関する記述のうち、正しいのはどれか。

2つ選べ。


 1 乾式顆粒圧縮法は、水分や熱に対して不安定な薬物を錠剤化するのに適する。

 2 糖衣コーティングは、フィルムコーティングと比較して工程に要する時間が短い。

 3 滴下法による軟カプセル剤の製造では、薬物の充てんとカプセル被膜の形成が同時に行われる。

 4 凍結乾燥法で注射剤を製造する場合、賦形剤を添加することはできない。





乾式顆粒圧縮法とは、薬剤及び添加剤の混合物を、適当な方法で圧縮成形する製造法です。
特徴として、水を使用しない点が挙げられます。
そのため、乾燥工程も必要がありません。
よって、水分や熱に対して不安定な薬物の錠剤化に適します。


糖衣コーティングとは、フィルムコーティングの上から、砂糖の皮膜をほどこした錠剤です。
糖衣のコーティングの分だけ、より時間がかかります。

よって選択肢 2 は誤りです。

※参考)それぞれの長所を兼ね備えた錠剤コーティング技術について
http://www.ssp.co.jp/corporate/csr/coating/
(エスエス製薬。CSR活動)


滴下法とは、二重ノズルの内側のノズルからカプセル内容液が
外側からカプセル皮膜液が流れるような、軟カプセルの製造法です。
薬物の充てんと、カプセル皮膜の形成が同時に行われます。


製剤総則によれば、凍結乾燥注射剤は、有効成分及び賦形剤などの添加剤を
注射用水に溶解し、無菌ろ過し、直接の容器に充てんした後に凍結乾燥するか又は、、、
とあります。

よって、賦形剤を添加することができないわけではないので、選択肢 4 は誤りです。



以上より、正解は 1,3 です。