問97-271 解説



問271

入院中の糖尿病患者の喀痰よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出されたため

バンコマイシン塩酸塩注射液を投与することとなった。


 この患者に、バンコマイシン塩酸塩1 gを点滴静注して血清中濃度を測定したところ

投与終了3時間後に28.3 μg/mL、11時間後に6.9 μg/mLであった。

バンコマイシンの消失速度定数 ( h−1) に最も近い値はどれか。

1つ選べ。


 1 0.2   2 0.4   3 0.6   4 0.8   5 1.0







消失速度定数を知るには、半減期を知る必要があります。
血中濃度の推移を図にすると、下図のようになります。




よって、大雑把にみると、8時間で2回半減しています。
(28.3 ≒ 28 , 6.9 ≒ 7 と見ました)
つまり、半減期は 4 時間です。

半減期は、0.7 / 消失速度定数 です。
※ ln 2 ≒ 0.7 で近似した公式です。

よって、消失速度定数は、0.7 ÷ 半減期
つまり 0.7 ÷ 4 = 0.175 で
一番近いのは 0.2 です。


以上より、
正解は 1 です。