問97-51 解説



問51
直接打錠用の結合剤はどれか。1つ選べ。

 1 結晶セルロース
 2 ヒプロメロース
 3 ショ糖
 4 ポビドン
 5 ヒプロメロースフタル酸エステル



結合剤として用いられるのは、結晶セルロース、及びヒプロメロースです。
そして、直接打錠用の結合剤とは、結晶セルロースのことです。

以上より、正解は 1 です。


(脇道の話です。1962年に結晶セルロースがアメリカンビスコース社の研究者によって報告されたのだが、当初は用途が解らず、ダイエタリー・フード素材等の用途探索をしていたそうです。そこで、丁度スミスクライン社の研究者が直接打錠の研究をしており、試してみたところ、直接打錠用素材として素晴らしい機能を持つことがわかり、日本にも輸入され、発達したという歴史があるそうです。  

参考)医薬品製剤化方略と新技術 より 
※google books により、本文が読めます。)


選択肢の中で、他に添加剤として用いられるのは、ボビドンと、ヒプロメロースフタル酸エステルです。

ボビドンは、ポリビニルピロリドンの略称です。
水やアルコールに溶解し、湿式で顆粒を調製する場合の結合剤として用いられます。
また、懸濁化剤としても用いられます。

ヒプロメロースフタル酸エステルは、代表的な腸溶性コーティング剤です。