問97-253 解説



問253

85歳女性。ひとり暮らし。

交付された処方せんを、保険薬局に持参した。


 (処方)

   アトルバスタチンカルシウム水和物錠 10 mg  1回1錠(1日1錠)

   フロセミド錠 20 mg             1回1錠(1日1錠)

   アムロジピンベシル酸塩錠 5 mg        1回1錠(1日1錠)

                          1日1回 朝食後 14日分


(薬理)

 この処方により経過を見たところ、低K+血症が認められた。

その原因となった薬剤の作用機序はどれか。

1つ選べ。


 1 上皮性Na+チャネル遮断

 2 炭酸脱水酵素阻害

 3 腎集合管における水の再吸収抑制

 4 Na+-K+交換系抑制

 5 Na+-K+-2Cl共輸送系抑制







アトルバスタチン(リピトール)は、スタチン系のコレステロール低下薬です。
HMG-CoA還元酵素を阻害することにより、コレステロール合成経路の律速段階である
メバロン酸合成を阻害します。
代表的な副作用は、横紋筋融解症です。


フロセミド(ラシックス)は、ループ利尿薬です。
Na+-K+-2Cl共輸送系抑制することで、速効性かつ強力な利尿作用を示します。
代表的な副作用は、低K血症です。


アムロジピンベシル酸塩(ノルバスク、アムロジン)は、Ca拮抗薬です。
副作用の少ない薬として広く使われています。
まれに顔面紅潮、浮腫、歯肉増生などが見られます。


低K+血症は、フロセミドの副作用ではないかと考えられます。




よって、正解は 5 です。