問97-34 解説





問34
Na+−K+−2Cl共輸送系の抑制により利尿作用を示すのはどれか。
1つ選べ。

 1 チアジド系利尿薬    2 ループ利尿薬     3 カリウム保持性利尿薬
 4 浸透圧利尿薬      5 炭酸脱水酵素阻害薬

Na+−K+−2Cl− 共輸送系の抑制により、利尿作用を示すのは、ループ利尿薬です。
ループ利尿薬の代表例はフロセミド、ブメタニド、アゾセミド、ピレタニドです。


副作用として低 K 血症があります。
この点を改良し、K 保持を実現したのがトラセミドです。


よって、
正解は 2 です。



ちなみに、チアジド系利尿薬は
近位尿細管腔に分泌され、遠位尿細管前半部に作用します。
Na+-Cl-共輸送系を抑制することにより利尿作用を示します。
チアジド系利尿薬の代表例は、ヒドロクロロチアジド、トリクロルメチアジドです。


カリウム保持性利尿薬は
遠位尿細管に作用し、アルドステロン受容体に結合することにより
Na+-K+交換系を抑制します。
カリウム保持性利尿薬の代表例は、スピロノラクトン、カンレノ酸カリウム、エプレレノン、トリアムテレンです。


浸透圧利尿薬は
血液の浸透圧を上昇させることで、再吸収が抑制され
これらの作用の結果として、利尿作用を示します。
浸透圧性利尿薬の代表例は、D-マンニトール、イソソルビドです。


炭酸脱水酵素阻害薬は
近位尿細管の炭酸脱水酵素(CA:carbonic anhydrase)を阻害します。
これにより、Na+-H交換系が抑制され
Naの再吸収が抑制されることにより利尿作用を示します。
炭酸脱水酵素阻害薬の代表例は、アセタゾラミドです。