問98-286 解説



問286

経口及び経腸的に栄養摂取不能な体重50kgの男性患者に栄養輸液が処方された。

高カロリー輸液の調製時に、処方に含まれる1日当りの成分量を確認したところ、以下の様であった。
処方医に確認すべき項目はどれか。
1つ選べ。

1 糖質    :250g
2 アミノ酸  :75g
3 脂質    :150g
4 Na+     :100mEq
5 K+     :80mEq



三大栄養素の含む熱量(エネルギー)を推定する時
糖質→4kcal/g
タンパク質→4kcal/g
脂質→9kcal/g
として推定します。

又、1日の必要カロリーは、一般的な成人で約 2000 カロリー です。


糖質  250g → 1000 kcal
アミノ酸 75g → 300 kcal
脂質 150g → 1350 kcal
となります。

すると、1日の必要カロリーの半分以上を脂質からとるというのは
少し比率が大きすぎると考えられます。
もしかしたら、15gを、150gとして処方されたのではないかと考えられます。

よって、処方医に確認すべき項目は、脂質です。


以上より、正解は 3 です。



ちなみに、Na+、K+ の投与量は適切であると考えられます。
輸液投与における電解質の1日必要量としては
Na+ は、 60 ~150 mEq です。
K+ は、 40 ~ 100 mEq
程度です。

特にNaについては
Na+ の mEq を g に変換するには、大体 0.17(0.2 でもいいかも。) を掛けると概算できます。
それと、1日の塩分摂取は、1日 8 ~ 9 g ぐらいであることを覚えておくと
◯◯ mEq と言われた時の、大体のイメージがしやすいと思います。