物理 (薬学理論)


問91

熱力学に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。

1 系の内部エネルギーは、その系の現在の状態だけで決まり、その状態に
至る経路は関係しない
2 孤立系で不可逆変化が起これば、エントロピーは増大する。
3 状態量には示強性と示量性があり、温度は示量性の状態量である。
4 熱力学第三法則でいう純物質の完全結晶のエントロピーは、絶対零度では
ゼロである。
5 ギブズ自由エネルギーは、エントロピー、エンタルピー及び温度の関数である。


正解 3
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問92

図は、水素分子のモル熱容量(定容熱容量 (Cv,m))と温度との関係を表す。
Cv,m の温度依存性に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
ただし、この温度依存性に、水素分子における電子運動は関与しないと仮定する。
Rは気体定数(J・mol-1・K-1)を表す。

1 100Kより低い温度では、水素分子が液化しているため
定容熱容量は低い値を示す。 
2 100Kより低い温度での定容熱容量は、水素分子の並進運動のみが寄与する。
3 298Kにおける定容熱容量は、水素分子の並進運動エネルギー、回転運動エネルギー
振動運動エネルギーより求められる。
4 温度の上昇にともない水素分子が、回転運動、振動運動のエネルギー準位へと
分布できるようになり、定容熱容量が増大する。
5 10,000Kにおいては、水素分子の開裂が起こるため、定容熱容量が高い値を示す。





正解 2,4
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問93

式は、相転移温度と圧力の関係を表したクラペイロンの式である。
相転移に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。


1 固体と液体が共存する状態では、純物質は圧力をかけると固体から液体へと変化する。
2 純物質は、圧力が高くなると沸点が上昇する。
3 純物質の状態図における昇華曲線の傾きは負となる。
4 相転移に伴うエンタルピー変化と相転移温度から、相転移に伴う
エンタルピー変化を求めることができる。


正解 2,4
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問94

互いに混ざり合わない2つの液相間における分配平衡に関する
記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 溶質の分配係数は、溶け込んでいる溶質の濃度に比例して大きくなる。
2 一定温度、一定圧力下での分配係数は、それぞれの液相における溶質の
標準化学ポテンシャル差により決まる。
3 有機相と水相を利用した親油性化合物の抽出では、誘電率の低い有機溶媒の方が
抽出率は高い。
4 それぞれの液相における溶質の標準化学ポテンシャルが温度に依らず一定の時
定圧下で液相の温度を上昇させると、分配係数は低下する。



正解 2,3
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問95

0.10 mol/L リン酸 400mL と 0.20 mol/L 水酸化ナトリウム 300 mL を混合した
水溶液の 25℃における pH に最も近いのはどれか。
1つ選べ。
ただし、リン酸の pKa1 = 2.12、 pKa2 = 7.21、 pKa3 = 12.32 ( 各25℃ )とする。
また、 log2 = 0.30、 log3 = 0.48 とする。

1 4.7
2 6.9
3 7.2
4 7.7
5 9.8



正解 3
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問96

日本薬局方容量分析標準液、標準試薬、指示薬、滴定の種類の組み合わせとして
正しいのはどれか。
2つ選べ。

容量分析標準液:0.1mol/L エチレンジアミン四酢酸ニ水素ニナトリウム液
標準試薬:亜鉛
指示薬:エリオクロムブラックT・塩化ナトリウム指示薬
滴定の種類:キレート滴定

容量分析標準液:1mol/L 塩酸
標準試薬:炭酸水素ナトリウム
指示薬:メチルレッド試液
滴定の種類:中和滴定

容量分析標準液:0.1mol/L 過塩素酸
標準試薬:フタル酸水素カリウム
指示薬:クリスタルバイオレット試液
滴定の種類:非水滴定

容量分析標準液:0.1mol/L硝酸銀液
標準試薬:塩化ナトリウム
指示薬:フルオレセインナトリウム試液
滴定の種類:中和滴定



正解 1,3
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問97

試料から難(不)揮発性薬毒物を分離するためのスタス・オット(Stas-Otto)法の概要を図に示す。
モルヒネが最も多く回収される画分の番号はどれか。
1つ選べ。



正解 4
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問98

日本薬局方イソソルビドの定量法に関する記述1~3のうち、正しいのはどれか。
また( a )に入る係数として4~6のうち、正しいのはどれか。
それぞれ1つずつ選べ。
ただし、イソソルビドの[α]20D=+45.5とする。
「本品約10gを精密に量り、水に溶かし、正確に100mLとし
層長100mmで20±1℃における旋光度αDを測定する。
イソソルビド(C6H10O4)の量(g)=αD × ( a )

1 旋光度の測定には、通例、光線としてナトリウムスペクトルのD線が用いられる。
2 物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なくとも1個の不斉炭素がなければならない。
3 イソソルビドの溶液は、偏光の進行方向に向き合って見るとき、偏光面を左に回転させる。
4 4.55
5 2.20
6 0.455


正解 1,5
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問99

質量分析法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。

1 マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法は、主にタンパク質のアミノ酸配列の決定に利用される。
2 MALDI法は、一般に飛行時間型質量分析計(TOF-MS)と組合せて用いられる。
3 液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)のイオン化には、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法がよく用いられる。
4 ESI法では、試料分子は大気圧下でイオン化される。
5 m/z値が1,000.0と1,000.1の2本のピークが明瞭に区別できる場合の分解能は10,000である。



正解 1
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問100

タンパク質の構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。

1 αヘリックスやβシートの形成には、ペプチド結合のC=OとN-H間の水素結合が大きく寄与する。
2 タンパク質中の側鎖間には、共有結合が存在しない。
3 金属タンパク質中の金属イオンは、金属結合によりタンパク質と結合している。
4 膜タンパク質の膜貫通領域には、親水性のアミノ酸残基が多い。
5 通常、タンパク質は、高濃度の尿素溶液により変性する。


正解 1,5
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