問98-94 解説


問94 (2015.1.3 修正)

互いに混ざり合わない2つの液相間における分配平衡に関する
記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 溶質の分配係数は、溶け込んでいる溶質の濃度に比例して大きくなる。
2 一定温度、一定圧力下での分配係数は、それぞれの液相における溶質の
標準化学ポテンシャル差により決まる。
3 有機相と水相を利用した親油性化合物の抽出では、誘電率の低い有機溶媒の方が
抽出率は高い。
4 それぞれの液相における溶質の標準化学ポテンシャルが温度に依らず一定の時
定圧下で液相の温度を上昇させると、分配係数は低下する。






溶質の分配係数は、溶質の種類、及び2つの溶液の種類に依存します。
溶け込んでいる溶質の濃度に比例するということはありません。
依存するパラメータは、温度です。

よって、選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2,3 はその通りの記述です。


温度の変化により
普通は標準化学ポテンシャルも変化しますが
この選択肢では、変化しない という条件があるため

定圧なので、圧力の影響がなく
温度が変化しても標準化学ポテンシャルが変わらない
→標準化学ポテンシャルの差も変わらない
→分配係数も変わらない と考えられます。

よって、選択肢 4 は誤りです。



正解は 2,3 です。