問173 固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下 のみかけの溶解速度定数(min-1・cm-2)に最も近い値はどれか。 1つ選べ。 ただし、円盤の有効表面積は1cm2とし、試験中は変化しないものとする。 また、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5mg/mL とする。 1 0.010 2 0.014 3 0.016 4 0.018 5 0.020 固体薬物の溶解速度は、Noyes-Whitneyの式により と表されます。 ここで、シンク条件とあることから Cs >> C なので 表における、時間0~6分までに着目すると (6分以降は、近似できない程度にCが大きくなっているため 比例関係が崩れているのだと考えられます。) dC/dt は、1分あたりの溶液の濃度の上昇度合いであり 6分間で、溶液の濃度は 0 から 0.06 になっているので、0.06 ÷ 6 = 0.01 です。 又、S=1です。 よって、0.01 = k × 0.5 なので、k = 0.02 となります。 正解は 5 です。 |