乳剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。 1 o/w型の乳剤は、電気伝導性を示さない。 2 合一しても振とうすればもとの分散状態に戻る。 3 w/o/w型やo/w/o型などの多重乳剤がある。 4 分散媒と分散相の密度差を小さくすると、乳剤の分散状態は安定化する。 5 w/o型の乳剤は、メチレンブルーを加えると全体が着色される。 o/w 型の乳剤とは、oil in water なので、基本的には水です。 なので、油よりも電気伝導性が、一般に高いです。 よって、電気伝導性を示さないということはありません。 選択肢 1 は誤りです。 合一とは、液滴同士が付着し、さらに融合することです。 合一が進行すると、再振とうしても、一つ一つの液滴が大きくなっているので 再分散しません。 よって、選択肢 2 は誤りです。 振とうすれば再分散するのは、クリーミング(単に層状に分離した状態のこと)です。 選択肢 3,4 はその通りの記述です。 メチレンブルーにより全体が着色されるのは、o/w 型の乳剤です。 w/o 型の乳剤は、ズダン III によって赤色に染まります。 以上より、正解は 3,4 です。 |