問98-281 解説



問281
35歳男性。てんかんの持病があり、処方1によりコントロールされていた。

(処方1)
デパケンR錠200(注) 1回2錠 (1日2錠)
1日1回 朝食後 30日分
(注:バルプロ酸ナトリウム 200 mg を含む徐放錠)

あるとき、2日間激しい下痢が続き、救急外来を受診した。患者からの聴取により黄色ブドウ球菌による食中毒が疑われた。医師が処方2を追加する際に、薬剤師に意見を求めてきた。

(処方2)

アンピシリン水和物カプセル250mg 1回 2 カプセル(1日8カプセル)
1日4回 6時間毎 5日分
ビフィズス菌錠12mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 5日分


デパケンR錠は、マトリックス型の徐放錠である。マトリックス型徐放錠の特徴に関する記述のうち、正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 服用後速やかに崩壊し、内包された徐放性顆粒から薬物が放出される。
2 速報性顆粒と徐放性顆粒を混合し、打錠した製剤である。
3 徐放層と速放層の2層からなる錠剤である。
4 速放性の外殻層と徐放性の内殻錠からなる錠剤である。
5 基剤中に薬物が均一に分散している。




デパケンR錠は、マトリックス構造を核として、外側を徐放性皮膜で覆った
二重構造になっています。
マトリックス型とは、基質(基剤)中に、薬物を分散させて錠剤とした製剤のことです。
イメージとしては、スポンジに薬を含ませたようなものです。
よって、正解は 5 です。


ちなみに、外側が速やかに溶け、内側に徐放性顆粒があるのはロンタブです。
速放性顆粒と徐放性顆粒を混合し打錠したのは、スパスタブです。
徐放層と速放層の2層からなるのは、スパンタブです。
速放性の外殻層と、徐放性の内殻錠からなる錠剤は、コーティング剤です。