問98-162 解説


問162

消化器系疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。

1 ラモセトロンは、セロトニン 5-HT3 受容体の刺激により、下痢型過敏性腸症候群の症状を改善する。
2 アトロピンは、Oddi 括約筋のれん縮を抑制する目的で、急性膵炎の疼痛の治療時にモルヒネと併用される。
3 モサプリドは、消化管のドパミン D2 受容体の遮断により
アセチルコリンの遊離を増大させ、消化管運動を促進する。
4 ラクツロースは、腸内で乳酸菌により分解されて有機酸を遊離し、アンモニア産生菌の生育を抑制する。



ラモセトロン(イリボー)は、5-HT3 受容体遮断作用を示します。
それにより、男性における下痢型過敏性腸症候群の症状を改善します。
(臨床試験において、性差があり、女性に便秘の副作用が強くでるなど
有効性の点から男性限定となっています。
→追記:2015に、女性への適用追加あり。)

よって、受容体の刺激ではありません。
選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 はその通りの記述です。


モサプリド(ガスモチン)は、5-HT4 受容体アゴニストです。
受容体を刺激し、アセチルコリンの遊離の増大を介して
消化管運動促進作用を示します。
よって、D2 受容体の遮断ではありません。
選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 はその通りの記述です。


正解は 2,4 です。