問98-258 解説



問258

45歳女性。関節リウマチの治療を受けていたが、既存治療では効果不十分であったため
処方変更となり以下の処方せんを持って薬局を訪れた。

(処方)
エタネルセプト (遺伝子組換え) 皮下注 (25mg/シリンジ) 1回 25mg
月曜日 皮下注射 (自己注射) 4本


患者に対する薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。
1つ選べ。

1 今回の処方変更の前に胸部レントゲン検査やツベルクリン反応などを受け、結核に感染していないことを患者に確認した。
2 本剤により免疫が抑制されるため、持続的な発熱やせきが出ても心配ないことを説明し、患者の不安を和らげた。
3 患者が事前に自己注射の十分な教育訓練を受け、自らが確実に自己注射できるかどうかを確認した。
4 紅斑、発赤、疼痛、腫脹、そう痒などの注射部位反応が報告されているので、投与毎に注射部位を変えるように指導した。
5 多発性硬化症などの脱髄疾患やうっ血性心不全の既往歴の有無を確認した。




エタネルセプト(エンブレル)は、ヒトTNF可溶性受容体と、IgGを結合させた組み換えタンパク質です。
分子標的治療薬の一つで、関節リウマチなどの治療薬です。

重篤な副作用として、感染症や結核が知られています。そのため、投与に先立ち、胸部レントゲン検査
及びツベルクリン反応検査などを行い、結核感染の有無を確認するよう警告が出ています。

免疫の抑制を引き起こす薬であるため、副作用として感染症があります。
そのため、初期症状として、発熱やせきが出た時には、すぐに主治医に連絡をするように注意する必要があります。
よって、選択肢 2 は適切ではありません。

選択肢 3 ~ 5 はその通りの記述です。


以上より、正解は 2 です。