問98-259 解説



問259

45歳女性。関節リウマチの治療を受けていたが、既存治療では効果不十分であったため
処方変更となり以下の処方せんを持って薬局を訪れた。

(処方)
エタネルセプト (遺伝子組換え) 皮下注 (25mg/シリンジ) 1回 25mg
月曜日 皮下注射 (自己注射) 4本


エタネルセプトの作用として正しいのはどれか。
1つ選べ。

1 腫瘍壊死因子-α(TNF-α)に対するキメラ型モノクローナル抗体で、TNF-α と受容体の結合を選択的に阻害する。
2 TNF 受容体に対する完全ヒト型モノクローナル抗体で、TNF-α と受容体の結合を選択的に阻害する。
3 ヒト型可溶性  TNF 受容体-Fc 融合タンパク質で、TNF-α と細胞表面 TNF 受容体の結合量を選択的に抑制する。
4 インターロイキン-6(IL-6) 受容体に対するヒト型モノクローナル抗体であり、IL-6 と受容体の結合を阻害する。
5 抗原掲示細胞膜の CD80/CD86 に結合し、CD28 を介した共刺激シグナルを阻害する。



エタネルセプト(エンブレル)は、ヒト型可溶性 TNF 受容体-Fc 融合タンパク質です。
TNF-α と、細胞表面 TNF 受容体の結合を、選択的に阻害します。

よって、正解は 3 です。


ちなみに、キメラ型の TNF-α モノクローナル抗体は、インフリキシマブ(レミケード)です。
TNF-αに対するヒト型モノクローナル抗体は、アダリムマブ(ヒュミラ)です。
IL-6 受容体抗体は、トシリズマブ(アクテムラ)です。
CD80/86 に結合するのは、アバタセプトです。